タイトル |
十勝地域における加工用スイートコーンの収量向上技術 |
担当機関 |
道立十勝農試 |
研究期間 |
2005~2008 |
研究担当者 |
鳥越昌隆
田縁勝洋
加藤淳
|
発行年度 |
2008 |
要約 |
十勝地域における加工用スイートコーンの早生・中生主要品種では、株間を慣行よりやや広い27cmとし、追肥時期を慣行よりやや遅い、草丈で60~85cm程度・葉数6~9葉期(播種後42~49日)とすることで、収量が増加する。
|
キーワード |
加工用、スイートコーン、栽植密度、追肥時期
|
背景・ねらい |
登熟期に日照不足となりやすい十勝地域における加工用スイートコーン栽培での栽植密度や追肥時期改善による収量向上対策を提示する。
|
成果の内容・特徴 |
- 株間27cmは標準(株間25cm)に比べ、乾物収量が増加するが、株間30cmでは減収し、畦幅1mで栽培する場合の株間は27cmが適当である。株間27cmでの増収は、登熟期に十分な日照時間があり、第2穂による収量の増加がみられるような年(H19年)には、より顕著である(図1)。
- 窒素を2回に分けて分施する後期重点型の追肥(+5+5区)では、収量の向上が認められ、スイートコーンの雌穂の充実に効果的である(図2)。
- 早生品種では追肥時期を標準(播種後35日)より遅らせ、草丈85cmで8~9葉期(播種後42~49日目程度)に追肥することにより3~20%増収する。中生品種では草丈60cm、6葉期(播種後42日目程度)に追肥を遅らせることにより3~30%増収する(図3)。
- 株間を慣行よりやや広い27cmとし、追肥時期を草丈で60~85cm程度、葉数6~9葉期(播種後42~49日目)とすることにより規格内収量および乾物収量の増加が期待できる(図4)。
|
成果の活用面・留意点 |
- 本成果は、加工用スイートコーンの栽培において登熟期に日照不足となりやすい十勝地域で多収を目指す栽培技術として活用する。
- 本試験は地域で加工用スイートコーンとして栽培されている品種を用い、慣行の畦幅1mの条件で行われた試験である。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「十勝地域における加工用スイートコーンの収量向上技術」(指導参考)
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
図表3 |
 |
図表4 |
 |
カテゴリ |
加工
栽培技術
収量向上
播種
品種
|