水稲早生品種「ほほほの穂」に対する肥効調節型肥料を用いた育苗箱全量施肥

タイトル 水稲早生品種「ほほほの穂」に対する肥効調節型肥料を用いた育苗箱全量施肥
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 水稲「ほほほの穂」に対して、肥効調節型肥料を用いた育苗箱全量施肥の適用性を検討した。分げつ期から穂揃期にかけて肥効が持続するLPS100を用いることによって、苗質の安定と慣行並の収量・品質が期待できる。
背景・ねらい 水稲の省力施肥技術の一つとして、育苗箱全量施肥(育苗箱施肥)が注目されている。そこで本田における追肥作業の省力化をねらい、石川県における早生品種「ほほほの穂」に対する育苗箱施肥の適用性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 基肥分としてLPSA(25℃で20日間溶出を抑制)、穂肥分としてLPSS100 (25℃で45日間溶出を抑制)を組み合わせた育苗箱施肥では、育苗期間中にLPSAの溶出が始まるため(図1)、苗が著しく徒長した(表1)。
    育苗箱中の施肥量が増加すると根張りが悪くなることから、LPSAとLPSS100を組み合わせた場合は、育苗箱施肥に適しないと判断した。
  2. 苗床の保水性を確保して、根張りを良くするためには、肥料をサンドイッチ状に層状施肥するとともに、育苗箱の底にシート(新聞紙)を敷くのが望ましい(図2)。
  3. .LPS100(25℃で30日間溶出を抑制)を育苗箱施肥した場合の溶出は、気象変動下でも水稲の生育ステージにほぼ対応した経過をたどる(図3)。
  4. .LPS100のみを育苗箱施肥した場合は、育苗期間中の溶出がほとんどなく、分げつ期から出穂期まで肥効の持続が期待できる(図1)。
    このことにより、穂数がやや少なくなるが一穂籾数が増加することから、総籾数が確保されて、慣行並みの収量が得られた(表2)。
    また、玄米タンパク含有率が低下する傾向もみられる。
  5. 以上のことから、「ほほほの穂」の育苗箱施肥にLPS100(600~700g/箱)を用いることによって、本田の基肥・穂肥の施用が不要となり、慣行並の収量・品質が期待できる。
成果の活用面・留意点
  1. リン酸およびカリは秋耕または春耕時に施用する必要がある。
図表1 214300-1.gif
図表2 214300-2.gif
図表3 214300-3.gif
図表4 214300-4.gif
図表5 214300-5.gif
カテゴリ 肥料 育苗 省力化 水稲 施肥 品種

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