播種時期がダイコン赤心症の発生と辛味成分含量に及ぼす影響

タイトル 播種時期がダイコン赤心症の発生と辛味成分含量に及ぼす影響
担当機関 石川県農業総合研究センター
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 1998
要約 赤心症の発生は播種時期によって異なり、8月上旬播種で多く、8月下旬播種で少ない。赤心症の障害進展過程にある根身内部では、PAL活性やPPO活性等の褐変に関与する酵素の誘導がみられ、辛味成分‘イソチアシアネ―ト’はこれら酵素の誘導に連動して増大する。
背景・ねらい これまでに赤心症の発生は高温で助長され、発生部位ではペント―スリン酸系やPAL(フェニルアラニンアンモニアリアーゼ)やPPO(ポリフェノールオキシターゼ)等の褐変に関与する酵素が誘導されることを明らかにした。一方、辛味成分‘イソチアシアネ―ト’は両酵素活性の反応系に作用し、酵素タンパクの誘導を抑止することが知られている。そこで、赤心症が多発する高温期の8月上旬播種と発生が少ない8月下旬播種で、これら酵素活性を調査すると同時に、辛味成分の差が障害発生に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 「福天下」を8月上旬に播種すると、40日目には軽度ながら発症が認められ、その後障害が顕著に進展するが、本品種を8月下旬に播種すると全生育期間を通して障害の発生は認められない(図1)。また、「秋みね」では両播種期ともに障害の発生はほとんど認められない。
  2. 赤心症が多発した8月上旬播種の「福天下」は、障害発生が認められなかった他の区に比べてPAL活性で2~3倍、PPO活性で1.5~2倍高くなる(図2)。
  3. 根部のイソチアシアネ―ト含量は、播種後40日目では赤心症が発生した8月上旬播種の「福天下」と発生が認められなかった区では差が認められない。しかし、播種後50日目以降のイソチアシアネ―ト含量は、赤心症が多発した8月上旬播種の「福天下」で障害が認められなかった区に比べ、1.5倍程度高い値となる(図2)。
成果の活用面・留意点
図表1 214342-1.gif
図表2 214342-2.gif
カテゴリ だいこん 播種 品種

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