ニホンズイセンを母本とした種間雑種作出法

タイトル ニホンズイセンを母本とした種間雑種作出法
担当機関 福井県園芸試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 ニホンズイセンの開花5~7日後に洋ズイセンを交配し、約15日後に子房培養を行う。その後約15日間の子房培養、胚珠培養、胚培養の3段階の培養を行うことにより、19個体の植物体が得られ、種間雑種品種作出の可能性をみいだした。
背景・ねらい ニホンズイセンの切り花は、促成栽培と季咲き栽培によって、10月から2月まで出荷されているが、3月以降に露地で開花するニホンズイセンタイプの品種を作出すれば、作期の拡大が図られる。また、ニホンズイセンは早咲性、芳香性など、洋ズイセンとは違った性質を有しているので、新しい性質の品種を育種できる可能性が高い。そこで、ニホンズイセンに、洋ズイセンを交配し、培養を行うことにより、種間雑種品種作出の可能性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. ニホンズイセンを母本とした種間雑種作出の手法は次のとおりである(図1)。
    (1)交配は開花5~7日後に行う。ニホンズイセンの柱頭に、春に採取し-30℃で冷凍保存しておいた各品種の花粉を授粉する。
    (2)交配約15日後に子房を採取し、花柄を0.5cmほど残して、MS処方+ショ糖3%、ジェランガム0.2%、pH5.8の培地に挿す。
    (3)子房培養約15日後に、培養した子房の中から、肥大し種皮が黒くなっている胚珠を取りだしMS処方+ショ糖3%、ジェランガム0.2%、NAA0.02mg/㍑、pH5.8の培地で培養する。
    (4)数日後、胚珠の種皮を取り除き、胚を取りだし同培地で培養する。
  2. 以上の方法で26品種の洋ズイセンを交配したものの中から、11品種との組合せで19個体の植物体を得ることができた。培養子房当たりの植物体分化率がもっとも高かったのは「シャトレル」を交配した組合せの19.0%で、4個体の植物体が得られた(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 交配後、子房培養を開始するまでの期間が短いと胚の発生率が低くなる。
  2. 肥大した胚珠から胚を取り出す時期について検討する必要がある。
図表1 214436-1.gif
図表2 214436-2.gif
カテゴリ 育種 出荷調整 品種

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