管理に手間がかからない良質な平面繭生産

タイトル 管理に手間がかからない良質な平面繭生産
担当機関 新潟県農業総合研究所
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 造花等の作製に用いる平面繭の需要増加に対し、従来の方法では管理の手間や排泄による汚染等により対応できない。熟蚕の背地行動で自重回転する吐糸座に、給桑カゴで排泄を終了させた熟蚕を載せる方法によれば、省力的で良質な平面繭の生産が可能となる。
背景・ねらい 平面繭は造花等の工芸材料として用いられており、近年、大型の造花の材料として需要が増加している。
平面繭については、これまで集約的な小規模生産は試みられていたものの、熟蚕に平面状の繭をつくらせるのは、本来、蚕の生理生態上不自然なことであり、そのため、管理に手間がかかり、また、熟蚕の排泄などで汚染されることが多く、良質なものを生産するのが困難であった。
そこで、蚕の習性を利用して、吐糸中の熟蚕を管理する手間を省くとともに、熟蚕の排泄による汚染がなく、かつ大判のものが生産できる新しい装置と生産方法を開発し、需要の増加に対応する。
成果の内容・特徴
  1. 熟蚕を給桑カゴの底に入れ、約20時間後、カゴの上部周縁に集まり排泄をすませた蚕を用いる(図1)。
  2. 平方メートル当たり300頭前後の熟蚕を吐糸座に載せ、これを軸受けに設置する(図2)。
  3. 吐糸座は表面に寒冷紗を張った建材用発泡スチロール板(180×90cmまたは90×90cm)でその中にベアリングを取り付ける。
  4. 吐糸座を設置する軸受けは角度50度前後にする(図2)。
  5. 熟蚕の背地行動により自重回転する吐糸座を用いることにより、従来のように絶え間なく熟蚕を管理する必要がない。また、熟蚕を吐糸座に載せてから3~4日後には前蛹状態で自然落下するため、管理に手間をかけずに平面繭の生産ができる(表1)。
  6. 排泄をすませた熟蚕を用いることで、汚染のない良質平面繭が生産できる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 造花、ランプシェード、書画用紙等の材料として生産現場で活用される。
  2. 特許申請中。
図表1 214437-1.gif
図表2 214437-2.gif
図表3 214437-3.gif
図表4 214437-4.gif
カテゴリ 桑

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる