「日本晴」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統の育成

タイトル 「日本晴」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統の育成
担当機関 農業研究センター
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 水稲品種の「日本晴」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統を育成した。本系統は、6つの異なるいもち病抵抗性遺伝子をもち、生育・収量、品質・食味特性などいもち病抵抗性遺伝子型以外の諸特性は「日本晴」と同一である。混合栽培あるいは交替栽培することによって、いもち病の防除効果が期待でき、減農薬栽培に利用できる。
背景・ねらい 稲のいもち病の真性抵抗性の利用法として、異なる真性抵抗性をもつ同質遺伝子を育成して、これらを交替栽培したり、混合栽培して被害の軽減を図る方法がある。
ここでは、Pi-i、Pi-k、Pi-z、Pi-ta2、Pi-zt、Pi-bの6つの抵抗性遺伝子をそれぞれ1つずつもつ、広域適応性品種「日本晴」の同質遺伝子系統の育成を行う。
成果の内容・特徴 1)異なるいもち病抵抗性をもつ「日本晴」の同質遺伝子系統として「関東IL5号」(Pi-z)、「同IL7号」(Pi-i)、「同9号」(Pi-zt)、「同11号」(Pi-ta2)、「同12号」(Pi-k)、「同14号」(Pi-b)を選抜した。
2)これらの育成系統は「日本晴」と出穂期・成熟期(中晩生)、桿長(短桿)、品質(中上)、粒形・粒大(中・中)、白葉枯病抵抗性(や強)、草姿等の諸形質がよく類似していた。
3)また、粒形質、食味についても「日本晴」とほとんど差がなかった。更に、これらの系統のいもち病圃場抵抗性については、系統と「日本晴」を同時に侵す羅病菌に対して、圃場抵抗性が近似していた。
成果の活用面・留意点
  1. 「日本晴」の同質遺伝子系統として、混合あるいは交替栽培することによって、いもち病の防除効果が期待され、低農薬栽培用に利用できる。
  2. 適応地帯は関東以南の「日本晴」栽培地帯である。
  3. 耐倒伏性が「日本晴」並であるが、いもち病の圃場抵抗性は中なので多肥栽培は避ける。
  4. いもち病抵抗性の圃場抵抗性の比較品種として利用できる。
図表1 214794-1.gif
図表2 214794-2.gif
図表3 214794-3.gif
図表4 214794-4.gif
カテゴリ 病害虫 いもち病 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 農薬 品種 防除 良食味

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