| タイトル |
キンギョソウの品種特性を生かした切り下株利用による無加温越冬作型 |
| 担当機関 |
長野県農事試験場 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
寒冷地において、キンギョソウの秋切り後の株をハウス無加温で越冬させ、春切りする作型が系統や品種を選定すれば可能となり、越年率や切り花本数、切り花品質を確保できる。
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| 背景・ねらい |
高冷地におけるキンギョソウの栽培作型は、キンギョソウが低温を好むことから夏秋季の低温を生かし、秋・初冬期に良品を生産する秋切り作型が拡大しつつある。秋切り作型は夏に育苗、定植し、秋・初冬期に切り花し、作期を1作で終了するのが主体となっている。外には秋切り作型を加温して継続し、春まで切り花を行う加温作型への移行もあるが少ない。秋切り作型の有利性を高めるための同一株からの2度切りと秋から春までの長期出荷体系確立のため、キンギョソウが多年草である特徴を生かした切り下株利用による越冬作型の開発を行う。
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| 成果の内容・特徴 |
平成5年から6年にかけて及び平成6年から7年にかけて、標高560mにおいて、前者はパイプハウス密閉方式で、後者はパイプハウス側窓開放方式で検討した。また、平成6年から7年にかけて、標高1017mにおいて、パイプハウス密閉方式で検討した。 その結果
- マダムバタフライ系、F1バタフライ系、ポトマック系に属する品種は高い越年株率を示し、メリーランド系の「ピンク」、「アイボリーホワイト」、千早系の「白」、「ホワイト」、「黄」、F1系の「初春」も越年率が高く、これらを用いれば無加温越冬作型が可能である。
- これらの系統、品種の越年株からは切り花長70cm以上、切り花重30g以上の切り花が株当り4本内外まで収穫できる。
- 越年率30%以上で秋切りの無摘心栽培と同等か以上の換算切り花本数を得ることができる。
- 越年株からの切り花時期は品種、標高によって異なるが、概ね標高500m台で5月下旬、標高1000m内外で6月上中旬となる。
- 秋切り作型、加温作型に本作型を組み合わせることにより寒冷地において9月から6月までの切り花体系が可能となる。
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| 成果の活用面・留意点 |
- この試験の原村試験地、標高1015mにおける越冬時の無加温ハウス内の温度推移は12月から2月までの間で、期間中の極低最低温度半旬が1月6半旬で最低温度平均-8.7℃、最高温度平均26.0℃、平均温度平均3.0℃であり、極低平均温度半旬が1月4半旬で最低温度平均-7.0℃、最高温度平均23.8℃、平均温度平均1.9℃であった。また、期間中の低温極値は-11℃であった。したがって、この温度域より低温となる地域や時期、ハウス等では保温を行い温度を確保する。
- 越年中に灰色かび病発生の恐れがあるので防除を行い、ハウス内湿度、土壌水分を高めない。
- 越年後、新芽の基部萌芽を見てから、地上部を切下げる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
育苗
栽培技術
出荷調整
品種
防除
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