| タイトル |
3種弱毒ウイルスの混合接種によるキュウリモザイク病の防除 |
| 担当機関 |
埼玉県園芸試験場 |
| 研究期間 |
1995~1995 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1995 |
| 要約 |
きゅうりに被害を及ぼすキュウリモザイクウイルス(CMV),ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)及びカボチャモザイクウイルス(WMV-2)に対して混合弱毒ウイルスを接種することによりモザイク病の防除が可能である。
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| 背景・ねらい |
埼玉県の基幹作物であるきゅうりでは、例年アブラムシ伝搬性のウイルスによるモザイク病の発生が大きな生産阻害要因となっている。接木きゅうりにおいては、ウイルスの単独または重複感染に起因する急性萎ちょう症の発生も近年多くなってきている。 そこで、接木きゅうりにCMV弱毒株(2FK),ZYMV弱毒株(20T6)及びWMV-2弱毒株(W1-9)の3種類を混合接種することによりモザイク病の防除を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- CMV弱毒株は紫外線処理により作出した。なお、ZYMV弱毒株(20T6)は京都農総研から、WMV-2の弱毒株(W1-9)は農研センターから分譲を受けた。
- 場内ビニルハウスほ場において、3種混合弱毒ウイルス接種による接木きゅうり(きゅうり品種:貴婦人ニュータイプ,かぼちゃ台木品種:光パワー)に対する影響は少ない。その株に3種混合強毒ウイルスを接種しても萎ちょう症の発生は抑制される(表1)。
- 現地ビニルハウスほ場において、3種混合弱毒ウイルスを接種した接木きゅうり(きゅうり品種:オーナー,かぼちゃ品種:ハリケーン2号)は、モザイクの発病が遅れ、発病の程度も軽く、急性萎ちょう症の発生も抑制される(図1)。
- 収穫果は、可販果率が高く、収穫果実は、1~2mmの退緑斑点を現す果実とコブ等の奇形を生じる果実が少ないため、販売可能な収穫果数が増加する(表2,図2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本混合弱毒ウイルスは、急性萎ちょう症による被害がひどいハウス抑制栽培きゅうりに使用すると有効である。
- モザイク病の被害の少ない作型などによっては、混合弱毒ウイルス接種によって生育が抑制されることがあるので使用に当たっては注意する。
- 本弱毒ウイルスをきゅうりの苗に効率的に混合接種する技術を確立し、実用性の検討が今後の課題である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
病害虫
かぼちゃ
きゅうり
ズッキーニ
台木
品種
防除
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