ビタミンAの制限給与による黒毛和種肥育牛の肉質向上技術

タイトル ビタミンAの制限給与による黒毛和種肥育牛の肉質向上技術
担当機関 栃木県畜産試験場
研究期間 1995~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 肥育前期(生後13~23ヵ月齢)に、ビタミンA無添加飼料を給与し、後期(生後24~31ヵ月齢)にビタミンAの給与をおこなった試験区では、ビタミンA欠乏の症状は示さず、前後期ともビタミンAを給与した区と比較して肉質(BMS;試験区7.6、対照区5.6)が向上した。
背景・ねらい 肉質重視の和牛肥育農家で、ビタミンA欠乏症と思われる盲目、筋間浮腫(ズル)等が増加し、経済的損失も大きくなっている。又ビタミンAと脂肪交雑に負の相関があると報告されて以来、ビタミンAを必要以上に欠乏させている農家の増加が一層危惧される。
そこで、肥育前期にビタミンAの無添加飼料を給与し、ビタミンAの制限給与が、肥育牛の増体成績や枝肉成績に及ぼす影響について調査した。
成果の内容・特徴
  1. 増体成績については、試験区、対照区の両区に有意差はなく、肥育全期間の1日当たりの増体量は試験区、対照区とも0.75kg/日であった。(表1)
  2. 飼料摂取量は、試験区、対照区の両区に有意差はなく、増体1kgに要するTDNは試験区8.7±0.9kg/日、対照区8.6±0.9kg/日であった。
  3. 血漿中ビタミンAの濃度は肥育前期終了時に試験区が対照区に対し有意に低い値を示したが、肥育後期では両区に差はなかった。ビタミンAはレチノールとして測定。(図1)
  4. 枝肉成績について試験区、対照区の両区に有意差はなかったが、BMSナンバーで 2、ロース芯面積で2.8cm2試験区が高い値となった。(表2)
  5. ビタミンAを制限するのが肥育前期だけでも肉質を向上させる効果があり、この場合ビタミンA欠乏症の発症は認められなかった。
  6. 試験区が対照区に対して148,600円高い差益となった。
成果の活用面・留意点
  1. 供試牛の血統は島根県産糸晴波で、試験開時のビタミンAは70IU/dl以上であった。
  2. 肥育期間を通じ、ビタミンAの欠乏症と考えられる症状は認められなかった。
  3. 給与した市販配合飼料にはビタミンAの添加は無いが
図表1 215083-1.gif
図表2 215083-2.gif
図表3 215083-3.gif
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