飼料への加水混合比率が肥育豚の採食速度に及ぼす影響

タイトル 飼料への加水混合比率が肥育豚の採食速度に及ぼす影響
担当機関 長野県畜産試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1996
要約 肥育豚のウェットフィーディングにおける採食時間の短縮効果は、飼料への加水混合による採食速度の上昇に起因する。また、採食速度が最も速まる飼料水分は62~69%、加水混合比率では風乾物飼料1に対し水1.3~1.8である。
背景・ねらい ウェットフィーディングで飼育される肥育豚は、飼料と水とを分離した従来の飼養法に比べて、1回平均採食時間および1日の総採食時間の短縮が認められる。そこで、飼料への加水混合比率が肥育豚の採食速度および採食時間の短縮に及ぼす影響を検討するために、加水比率を5水準設定して、飼料への最適加水混合比率を推定した。
成果の内容・特徴
  1. 採食開始後約10分間の採食量および採食速度(g/min)は、C区(風乾物飼料1:水1),D区(1:2),E区(1:3),B区(1:0.5),A区(1:0)の順で、加水混合飼料を給与したB~E区は、ミール飼料を単独給与したA区に比べて、採食量は多く、採食速度は速まり、その差はともに有意であった。しかし、初回採食時間,採食中断回数,平均採食持続時間には、加水による影響は認められなかった。(表1)
  2. 飼料水分と採食速度との間には、体重60kg,80kgおよび105kg時の測定時において有意の2次回帰式が成立し、この回帰式から、最も採食速度が速まる飼料水分は、62~69%と推定された。(図1,表2)
  3. 以上の結果から、ウェットフィーディングにおける採食時間の短縮は、採食速度が速まったことに起因することが示唆された。また、採食速度が最も速まる加水比率は、飼料水分と採食速度との関係から、風乾物飼料1に対し水1.3~1.8と推定された。
成果の活用面・留意点 本情報から、ウェットフィーディングにおいて風乾物飼料1に対し水1.3~1.8の混合比率とすると、採食速度が速まり採食時間は短縮して、飼槽の利用性の向上が期待でき、1頭口当りの飼養頭数を増加させることが可能となる。また、今後のウェットフィーダー改良のための基礎的データとして活用できる。しかし、肥育豚の本飼養法における水要求量は、風乾物飼料1に対し水2.2~3.5(宮脇ら,1994)であり、上記の最適混合比率では不足する。このため、飼料と水との混合比率の設定を1:3.5程度まで可変できる構造とした給餌器の開発が望ましい。
図表1 215095-1.gif
図表2 215095-2.gif
図表3 215095-3.gif
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