| タイトル |
水稲乳苗疎植栽培に適する品種特性と栽植密度 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
1998~1998 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
早期栽培における乳苗疎植栽培は、晩生で、分げつ発生の旺盛な品種が適し、コシヒカリよりも早生の品種ではm2籾数の確保が困難となる。コシヒカリは13.9株/m2まで疎植化でき、より晩生の黄金晴ではさらに疎植化が可能である。
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| 背景・ねらい |
乳苗疎植栽培は省力的な乳苗の必要苗箱数を減らすことで、育苗コストを大幅に削減できる。そこで、乳苗疎植栽培に適する品種特性を検討するため、早晩性、分げつ性の異なる品種での収量・収量構成要素を稚苗移植栽培と比較した。またコシヒカリと黄金晴について、疎植化可能な栽植密度を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 乳苗疎植栽培での出穂期は稚苗移植栽培に比べ2日から5日遅れ、品種の早晩性による差はみられない(図1)。
- 乳苗疎植栽培では稚苗移植栽培に比べ、一穂籾数は早生品種ほど多く、穂数は逆に少なくなる。あきたこまちでは穂数不足によりm2籾数が低下することから、乳苗疎植栽培はコシヒカリより早生の品種には適さない(図1)。
- 出穂期がほぼ同じであるコシヒカリとどんとこいを比べると、分げつ発生の多いどんとこいは穂数確保が容易で、籾数の確保が有利である(図1)。
- 整粒歩合は早生品種で稚苗移植栽培より低下するが、ヤマヒカリより晩生の品種では差は認められない(図1)。
- 11.1株/m2の栽植密度では、コシヒカリの穂数は稚苗移植栽培の79%となり籾数の確保ができないが、黄金晴では88%の穂数が得られ、稚苗移植栽培と同等の籾数確保が可能である(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 早期、早植栽培において、手植えで行った試験である。
- 現在普及している乳苗移植可能な田植機では11.1株/m2の設定はできない。
- コシヒカリやどんとこいの早生品種を用いた乳苗疎植栽培では稚苗移植栽培に比べ玄米品質がやや劣り、この点について改良する方法を検討する必要がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
育苗
コスト
水稲
品種
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