肉用牛における体脂肪の脂肪酸組成と脂肪交雑との関係

タイトル 肉用牛における体脂肪の脂肪酸組成と脂肪交雑との関係
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1997~2001
研究担当者
発行年度 1998
要約 品種の異なる肉用牛における体脂肪の脂肪酸組成と脂肪交雑との関連性について検討した。枝肉成績と脂肪酸との相関を見ると、パルミトレイン酸およびステアリン酸がBMSと最も高かった。
背景・ねらい 牛肉の輸入自由化以降、国内の肉牛経営が自由化に対抗するためには、生産コストの低減と併せて、付加価値が高く、品質面で輸入牛肉に対して優位性が確保できる牛肉の生産が重要になってきており、肉質の改善が強く要望されている。
そこで、飼養試験に供した和牛(黒毛和種)、交雑種(黒毛和種雄×乳牛雌)、および乳用種去勢牛35頭について、肉質の向上を図る対策として体脂肪の性状を把握し、脂肪と脂肪交雑との関連性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 各品種とも飽和脂肪酸の割合は腎脂肪に多く、筋間脂肪、皮下脂肪と牛体の外側に行くほど減少し、融点はそれに伴い低くなった。(表1)
  2. 品種別脂肪酸組成では、和牛の不飽和脂肪酸(ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸)の割合が他の品種に比較して高かった。(表1)
  3. 和牛、F1及び乳用種それぞれのBMS(脂肪交雑基準)と脂肪酸との相関は認められなかったが、この3品種を合わせた場合のBMSとパルミトレイン酸及びステアリン酸との相関は高かった。(図1、図2)
成果の活用面・留意点 肉用牛の体脂肪におけるパルミトレイン酸の上昇及びステアリン酸の減少をコントロールできる飼料の組成を検討することにより、肉質の向上を図れる可能性が示唆された。
図表1 215694-1.gif
図表2 215694-2.gif
図表3 215694-3.gif
カテゴリ 経営管理 コスト 肉牛 乳牛 品種

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