1日1回哺乳による、乳用雌子牛の省力的哺育技術

タイトル 1日1回哺乳による、乳用雌子牛の省力的哺育技術
担当機関 福島県畜産試験場
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 生後7日間は初乳を1日2回給与、2週齢からは代用乳の1日1回定量哺乳とし6週齢で離乳した。4週齢まで人工乳給餌器を使用し、固形飼料の食い込みを早める工夫をし、良好な発育成績を得た。
背景・ねらい 年々規模拡大の進む酪農経営において、労働時間短縮は急務である。
一般的な哺乳方法は、全乳(初乳)から代用乳への切替は段階的に行い、
代用乳は子牛の成長に合わせて増給し、人工乳の摂取量を基準に離乳する。
本試験では、酪農家にとって不可欠な子牛の哺育作業の省力化を図るため、
液状飼料の給与は段階的に増給する等の馴致期間を設けることなく、
定量給与により全乳から代用乳への切替を行い、
慣行の1日2回哺乳から1日1回哺乳に変え、人工乳の摂取量に関わらず
6週齢で早期離乳した場合の発育等に及ぼす影響について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 生後7日間は、1日2回初乳を給与(1回2~3kg)、2週齢からは1日1回、
    朝のみ代用乳を定量給与し(温湯3kg+粉末状代用乳500g)、6週齢で離乳した。
    2週齢からは人工乳(1日上限2kg)、乾草を自由採食させた
    (摂取量は表2参照)。
    その結果、体重、体高は日本ホルスタイン登録協会標準発育種('95.3月)の
    上限並の良好な発育値が得られた(表1)。
  2. 共試頭数の約半数(共試11頭中6頭)に、
    4~9週齢の間に軟便の発生が観察されたものの、
    いずれも1~3回の投薬で治癒し(表4)、
    その他特に発育に影響する疫病はなかった。
  3. 1頭当たりの哺乳回数は慣行の哺乳期間(2ヶ月間、1日2回)では122回(61日間×2回)
    となるが、本試験では49回(生後7日間×2回=14回、2週齢~6週齢×1回=35回)となり、
    約60%減らすことができた(表4)。
  4. 体重400kg、体高130cmを目安に人工授精を行い、
    8頭が平均約24ヶ月齢で初産分娩を終えた。分娩後1ヶ月未満の1頭と、
    腎炎により廃用となった1頭を除く6頭の最高日乳量は約26kgであった
    (表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 2週齢~4週齢までは人工乳給餌器を利用し、固形飼料の食い込みを早める。
  2. 子牛の育成はカーフハッチ等、成牛と離れた、換気の良い場所で行う。
  3. 生時体重が40kg未満のもの、あるいは双子については、従来通りの哺乳方法を行う。
  4. 哺乳、給餌は朝のみであっても、慣行法と同等以上に健康状態を観察する。
図表1 231206-1.gif
図表2 231206-2.gif
図表3 231206-3.gif
図表4 231206-4.gif
カテゴリ 育種 規模拡大 経営管理 省力化 乳牛

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