| タイトル |
黒毛和種去勢牛に対する丸粒トウモロコシの給与技術 |
| 担当機関 |
茨城県畜試山間地支場 |
| 研究期間 |
1998~1999 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
丸粒トウモロコシの給与が産肉性に及ぼす影響を検討するため、トウモロコシの加工形態(圧ペン・挽割・丸粒)の異なる3試験区を設定し、黒毛和種去勢牛46頭を用いた肥育試験を実施した。その結果、発育成績および枝肉成績において試験区間に差はなく、黒毛和種去勢牛の肥育において、TMRを前提として濃厚飼料中に丸粒トウモロコシを30%程度まで混合給与できることが示唆された。
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| 背景・ねらい |
平成7年度より、丸粒トウモロコシの流通が認められたが、実際の肉牛肥育経営における利用量は少ないといわれてる。これは丸粒トウモロコシの利用方法および産肉性に関する体系的なデータが国内に少ないことがその一因と考えられる。そこで、トウモロコシの加工形態(圧ペン、挽割、丸粒)の違う3試験区を設定し、黒毛和種去勢牛46頭を用いた肥育試験を実施し、産肉性に及ぼす影響を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
供試牛は、10ヶ月齢の黒毛和種去勢牛で、各県がそれぞれ同一種雄牛の産子を10~12頭、計46頭を供試した。試験期間は肥育前期35週(10~18ヶ月齢)、肥育後期39週(18~27ヶ月齢)とし、試験区は圧ペントウモロコシ給与区(以下:圧ペン区n=15)、挽割トウモロコシ給与区(以下:挽割区n=15)、丸粒トウモロコシ給与区(以下:丸粒区n=16)の3試験区を設定した。濃厚飼料中の試験穀類(圧ペン、挽割、丸粒)は、試験期間中通して30%とし、肥育前期の濃厚飼料と粗飼料(稲ワラ)の給与比率は75:25、肥育後期は92:8とした (表1)。
- 消化試験の結果、肥育前期および後期の乾物(以下:DM)消化率では、圧ペン区が最も高く、次いで挽割区、丸粒区の順で、肥育前期において試験区間に有意な差が認められた。また、澱粉の消化率はDMと同様な傾向を示し、前期および後期共に各試験区間に有意な差が認められた。後期の粗繊維(以下:CF)消化率においては、DMおよび澱粉消化率とは逆の傾向を示し、丸粒区が最も高く、圧ペン区が最も低かった(表2)。
- 後期の稲ワラ摂取量で、挽割区が高い値を示したがその他は差が無かった(表3)。
- 前期終了時体重は、圧ペン区が525kg、挽割区506kg、丸粒区516kgで、圧ペン区、丸粒区、挽割区の順であったが有意な差は認められなかった。終了時体重は圧ペン区715kg、挽割区701kg、丸粒区702kgであり前期終了時と同様の傾向を示した。また、全期間の増体日量(以下:DG)は、圧ペン区が0.80kg、挽割区0.78kg、丸粒区0.76kgで試験区間に有意な差は認められなかった (表4)。
- 枝肉成績では、枝肉重量、ロース芯面積、バラの厚さ、皮下脂肪の厚さ、いずれも試験区間に差は認められなかった。BMS№は圧ペン区4.7、挽割区4.1、丸粒区5.5であり、有意な差はなく、他の肉質項目も同様の結果であった(表5)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 現在、現場では粉砕機等で挽割りにして給与しているが、今回と同様の給与方法であれば、丸粒給与でも同等の産肉性が期待でき、生産コストの削減が期待できる。
- 今回の試験は、飼料の給与方法をTMRとし、丸粒トウモロコシを濃厚飼料中に30%混合した結果である。濃厚・粗飼料の分離給与、混合割合の増加については、注意を要する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 図表5 |
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| カテゴリ |
加工
経営管理
コスト
とうもろこし
肉牛
ばら
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