| タイトル |
サツマイモ立枯病に対する新マルチ資材を用いたマルチ畦内土壌消毒の防除効果 |
| 担当機関 |
茨城県農業総合センター |
| 研究期間 |
1999~2001 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
紙マルチ(ワックスマルチシート)あるいは生分解性マルチを使用したクロルピクリン剤のマルチ畦内土壌消毒(10?/10a)はサツマイモ立枯病に対して、従来のポリエチレンマルチと同等の防除効果が得られる。
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| 背景・ねらい |
サツマイモ栽培におけるポリエチレンマルチ(以下、ポリマルチ)の利用は、収量・品質の向上および土壌病害虫の防除(クロルピクリン剤のマルチ畦内土壌消毒)に不可欠であるものの、大量の使用済みポリマルチの処分は生産現場で大きな問題となっている。近年、微生物等によって分解される環境にやさしいマルチ資材として、紙の表面をワックスでコーティングした紙マルチや、脂肪族ポリエステル、でんぷんを原料とした生分解性プラスチックマルチが開発されている(表1)。そこで、これら新マルチ資材を用いて、サツマイモ立枯病に対するクロルピクリン剤のマルチ畦内土壌消毒の防除効果を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 青果用サツマイモ(高系14号)は玉造町西連寺、蒸切干し用サツマイモ(タマユタカ)は那珂町向山の現地圃場で試験した。両圃場とも無処理区のサツマイモ立枯病塊根被害度は27~31と低く、少発生条件であった。
- 高系14号を用いた試験では、無処理区(ポリマルチ被覆、無消毒)の立枯病の塊根被害度30.8に対して、マルチ畦内土壌消毒区では、各種新マルチ資材の塊根被害度が8.2~17.7、慣行のポリマルチ(黒)の塊根被害度は13.8とほぼ同等の防除効果が認められた(表2)。タマユタカを用いた試験では、無処理区(無マルチ、無消毒)の塊根被害度26.8に対し、土壌消毒区の各種新マルチ資材の塊根被害度が0.8~3.2、ポリマルチ(黒)の塊根被害度は1.3とほぼ同等の防除効果が認められた(表3)。
- 高系14号の収量は、無処理区の107kg/aに対し、土壌消毒区のポリマルチ(黒)は249kg/a、各種新マルチ資材は248~268kg/aと、慣行のポリマルチと比較して、同等以上の収量が得られた。可販品収量は生分解性マルチ(白)が最も優れた(表2)。タマユタカの収量は、無処理区の143kg/aに対し、土壌消毒区のポリマルチ(黒)は244kg/a、紙マルチは247kg/aと同等であった。生分解性マルチ(黒)は202kg/aとやや低かった。加工可能塊根収量はポリマルチが最も優れたが、新マルチ資材もほぼ同程度の収量が得られた(表3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 紙マルチはワックスコーティングしてあるが、無理に展張すると破れやすい。一部の機械(マルチャー)では、マルチおさえ部分の交換が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
病害虫
害虫
加工
立枯病
土壌消毒
防除
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