イタリアンライグラスにおける硝酸態窒素含量の選抜効果

タイトル イタリアンライグラスにおける硝酸態窒素含量の選抜効果
担当機関 茨城県畜産センター
研究期間 1999~2003
研究担当者 深沢芳隆
上山泰史
津田公男
発行年度 2000
要約 イタリアンライグラスの個体を硝酸態窒素含量についてその高低両方向に2回選抜した集団におけるそれぞれの硝酸態窒素含量の分布の重なりは非常に小さくなって、選抜の効果が認められる。
背景・ねらい 飼料畑へ糞尿を過剰還元することによって牧草・飼料作物中へ硝酸態窒素(NO3-N)が蓄積することが問題となっている。イタリアンライグラスでもNO3-Nが過剰に蓄積する例が見られ、硝酸塩中毒低減の手段の一つとしてNO3-Nを蓄積しにくい品種の育成の可能性について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 当場育成早生系統およびニオウダチ、タチワセの個体を圃場に作付し、翌年春にその中で生育の劣るものを除く82個体を刈取って、小型反射式光度計を用いてNO3-N含量を測定すると大きな個体変異が見られる(図1)。
  2. 1においてNO3-N含量の低いもの(LN-1)と高いもの(HN-1)各5個体を選抜して多交配採種した後代のNO3-N含量を測定すると、LN-1の後代に低NO3-N含量のものが、HN-1の後代に高NO3-N含量のものが多くなる(図2)。
  3. 2で選抜したLN-1、HN-1の後代をさらに選抜(LN-2、HN-2)、多交配採種した後代のNO3-N含量の分布はLN-1とHN-1の後代のそれよりも広がる(図3)。
  4. 栄養系のNO3-N含量と出穂日間の相関は、選抜第2代後代を除いて低い。そのため、同程度の熟期のものを材料として用いる際に、少なくとも選抜初期段階ではNO3-N含量評価の際に出穂日の影響を考慮する必要はない(表1)。
  5. 親に対する子の回帰から推定した遺伝率は、選抜第1代で0.311、同2代で0.623であった。選抜第2代で著しく高まったのは、選抜第1代及び2代の評価が栄養系の反復データに基づいているのに対して、親世代の未選抜集団は反復なしのデータによっているためとみられる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. NO3-Nを蓄積しにくいイタリアンライグラス育成のための知見となる。
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カテゴリ イタリアンライグラス 飼料作物 品種

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