プロジェステロン膣内挿入製剤利用による一年一産の子牛生産技術

タイトル プロジェステロン膣内挿入製剤利用による一年一産の子牛生産技術
担当機関 静岡県畜産試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 分娩後の親子同居飼育下で、分娩後40日にプロジェステロン膣内挿入製剤(CIDR)を挿入し、45日目にエストラジオール(E)を投与、52日目にCIDRを抜去し発情回帰を促した結果、CIDR+E2mg区で一年一産を達成できた。
背景・ねらい 黒毛和種肥育素牛の生産コストを低減するためには繁殖牛の繁殖率を高め、安定的な1年1産を達成することが必要である。しかし、黒毛和種の1年1産は多くの農家で達成されてないのが現状である。分娩後の発情回帰までの期間短縮には早期での離乳や親子分離が効果的であるが、黒毛和種の飼養形態としては長期間親子同居が多い。このため、分娩間隔の短縮を目的としてプロジェステロン膣内挿入製剤(CIDR)を利用した発情回帰方法を検討した。
成果の内容・特徴
  1. CIDRの留置率はA区、B区ともに100%で、試験期間中にCIDRの脱落は起こらなかった(表1)。
  2. B区では、試験期間中に2頭繁殖障害(発情周期不正)が発生した。
  3. CIDR抜去から発情発現までの日数ではA区、B区ともに有意な違いはなかった(表1)。
  4. 初回AIまでの日数は、A区、B区間で違いはなかったもののCIDR使用区で対照区より有意に短い結果となった。妊娠までの平均AI回数は、B区、C区はほぼ同回数であったが、A区では多くなる傾向がみられた。分娩間隔はC区では平均393日であったが、B区では平均362日と1年1産を達成できた。またB区はA区と比較して有意に短い結果となった(表1)。
  5. 雌子牛の発育成績では90日齢DGでB区がC区と比較して高い傾向を示した。また、180日齢までのDGでは、A、B区がC区と比較して高い傾向を示した(表2)。
  6. 雄子牛の発育成績についてはA、B、C区間で差はみられなかった(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. CIDR挿入適期の判断、CIDR挿入手技等で専門的な知識、技術を必要としないため、より実践的な分娩間隔短縮法として農家が利用できる。
  2. CIDRの利用により親子同居環境下においても分娩間隔の短縮が図れるため、早期親子分離等の新しい飼養形態の導入や牛舎構造の変更を必要としない。また、子牛の発育も親子分離した子牛(対照区)よりも良好である。
  3. CIDR及びエストラジオールは要指示薬であるため獣医師の指示のもとで使用する必要がある。
図表1 216284-1.gif
図表2 216284-2.gif
図表3 216284-3.gif
カテゴリ コスト 肉牛 繁殖性改善

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