促成栽培かき「前川次郎」の果実肥大特性

タイトル 促成栽培かき「前川次郎」の果実肥大特性
担当機関 三重県科学技術振興センター
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 かき「前川次郎」の促成栽培と露地栽培の果実肥大を満開後日数で比較した場合、肥大量の変化する時期が異なり、特に、気温低下の小さい時期が成熟期となる1月加温の促成栽培では、果実肥大のパターンから果実発育第III期が特定できない。
背景・ねらい 促成栽培かき「前川次郎」は、露地栽培と比較して果実の着色特性が異なり、また、収穫時の果実も大きい。このような状況から、促成栽培における高品質果実の安定生産のためには、さらに果実の成熟特性を明らかにする必要がある。
そこで、果実肥大に関して、促成栽培と露地栽培との違いを明らかにするとともに、気温との関係についての考察を行った。なお、気温について解析した時期の促成栽培は、サイドビニルを解放しているか全てのビニルを除去した状態であり、解析に用いた気温は、促成、露地栽培ともに試験圃場と10km程度離れている津地方気象台の測定値とした。
成果の内容・特徴
  1. 3月加温の促成栽培では、果実肥大のパターンは露地栽培と同じであるが、果実発育第III期に入るのは遅い(図1-A)。満開後100日以降の気温は露地栽培より高いが、気温の低下速度はほぼ同じである。
  2. 1月加温の促成栽培では、着色開始期は露地栽培より遅く、また、果実肥大のパターンから果実発育第III期は特定できず、成熟終盤にかけて肥大量が増加する(図1-B)。満開120日以降の気温は促成栽培のほうが高く、また、気温低下速度も緩慢である。
  3. 以上より、かき「前川次郎」の促成栽培と露地栽培では、成熟期における果実肥大の時期やパターンが異なり、この時期の気温変化との関連が深いことが示唆される。
成果の活用面・留意点
  1. 気温と果実肥大との関係を解析する上での基礎資料となる。
  2. 果実赤道部の果周をメジャーで測定し、果実肥大の指標とした。
図表1 216321-1.gif
カテゴリ かき

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