緑化用ツツジとサツキの種間交雑品種

タイトル 緑化用ツツジとサツキの種間交雑品種
担当機関 三重県科学技術振興センター
研究期間 2000~2001
研究担当者
発行年度 2000
背景・ねらい ツツジ・サツキ類は、緑化用として4月下旬開花のクルメツツジ、5月上旬開花のヒラドツツジ、6月開花の三重サツキが広く植栽されている。しかし、5月上旬以降には花が途切れる状況にあり、連続して花を楽しむ植栽体系になっていない。そこで、これらの中間時期に開花し、新しい花色を持ったツツジ類の育成を目的にツツジとサツキの種間交雑により新しい品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 育成の経過
    1)系統番号「0703」、「0710」
    昭和59年「薩摩紅」(サツキ)を子房親に、「小壺」(クルメツツジ)を花粉親として交配し、昭和60年には種して得られた256株を平成8年までに4回の選抜を行い、「三重サツキ」と同程度の強健性を有し、花色や開花時期の異なる2系統を選抜した(表1)。
    2)系統番号「1212」
    昭和59年「長崎熊野」(サツキ)を子房親に、「小壺」(クルメツツジ)を花粉親として交配し、昭和60年には種して得られた96株を平成8年までに4回の選抜を行い、「三重サツキと」同程度の強健性を有し、花色や開花時期の異なる1系統を選抜した(表1)。
  2. 生育・開花特性
    1)「0703」
    5年間の平均開花日は5月9日で、花色は鮮紫ピンク色(JHS9205)、1花序に複数の花蕾を着生する一重咲きの中型多花性である。葉は楕円形で「三重サツキ」と比べてやや小さく、徒長枝の発生がやや多く初期生育が旺盛で、冬期の紅葉程度はやや弱い傾向にある(表2)。
    2)「0710」
    5年間の平均開花日は5月11日で、花色は明紫赤色(JHS9706)、1花序に複数の花雷を着生し、一重咲き中型多花性で花弁がやや厚い。葉は楕円形で「三重サツキ」と比べてやや大きく、徒長枝の発生がやや多く初期生育が旺盛で、冬期の紅葉程度はやや強い傾向にある(表2)。
    3)「1212」
    5年間の平均開花日は5月9日で、花色は鮮紫ピンク色(JHS9705)、1花序に複数の花雷を着生し、一重咲き小型多花性でやや花弁が厚い。葉は楕円形で「三重サツキ」と比べてやや大きく、徒長枝の発生が少なく半球形の樹形になりやすい。また、冬期の紅葉程度はやや強く発現する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 施肥管理は、従来の「三重サツキ」に準じる。
  2. 緑化用に生産されているツツジ類と開花時期が異なるため、産地振興に活用できる。
  3. 「1212」は、緑化用に加え、鉢花用花木としても利用可能である。
図表1 216351-1.gif
図表2 216351-2.gif
図表3 216351-3.jpg
カテゴリ 施肥 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる