タイトル |
赤外線照射によるGABA含有量を高めた茶の簡易製造法 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
赤外線照射により製造したGABA含有茶は、煎茶の製造工程の蒸熱、中揉、精揉を省略しても、γ-アミノ酪酸含量に差はない。このことより、γ-アミノ酪酸の機能性と飲み易さを考慮すれば、蒸熱、精揉は省略可能であると考えられる。
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背景・ねらい |
当試験場では粗揉機で生葉を撹拌しながら赤外線を照射し、その後蒸熱して煎茶の製造工程による半発酵茶の開発を行ってきたが、製造に時間と労力を要す。このため、GABA含有茶の製造工程で、省略できる工程がないか、製造法の簡易化を図れないか検討する。
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成果の内容・特徴 |
- GABA含有茶を製造する際、蒸熱、中揉、精揉の各工程を省略して製造した結果、γ-アミノ酪酸含量には大きな差違は見られなかった。(表1、表2)
- 蒸熱を省略することにより、荒茶の色、茶浸出液の色はともに赤色を呈した。(表3)
- 官能審査結果では、中揉を行った方が外観が良く、蒸熱を省略した区で紅茶風の香味があり、合計点で高い点数が得られた。(表4)
- 以上の結果より、GABA含有茶製造法の中で、γ-アミノ酪酸の機能性と飲み易さを重視すれば、蒸熱、精揉は省略可能であると考えられる。また、蒸熱、精揉を省略することにより、製造工程時間にして40分程度の短縮が可能となり、製造の簡易化が図れる。
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成果の活用面・留意点 |
現地荒茶工場において、GABA含有茶の製造の簡易化を図るための参考となる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
機能性
茶
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