ペースト状肥料の局所施肥体系がレタス根腐病の発生軽減に及ぼす効果

タイトル ペースト状肥料の局所施肥体系がレタス根腐病の発生軽減に及ぼす効果
担当機関 長野県営農技術センター
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 レタスに対してペースト状肥料を株横4cmの深さ5cmと10cmの2段位置に畝立てマルチ被覆と同時に機械局所施肥する方法は、慣行の施肥法に比べてレタス根腐病の発生が低く、カーバムナトリウム塩剤を同時処理すると発生がさらに低下する。
背景・ねらい レタス栽培では省力的・環境保全的肥培管理法として有効なペースト状肥料の機械局所施肥・畝立て・マルチ被覆同時作業体系が確立しているが、この方法はレタス根腐病に対しても発生を低下させることが認められた。レタス根腐病はフザリウム・オキシスポラム・ラクチュカエによる土壌病害であり、長野県のレタス栽培に重大な脅威を与えており総合防除法の確立が急務である。また、施肥法が本病に及ぼす効果とともに本施肥体系ではカーバムナトリウム塩剤の同時処理も行えるため、その効果についても検討した。
成果の内容・特徴
  1. 本方法は乗用トラクターに畝立て機とマルチャーを連結させた農機にペースト局所施肥機と液剤処理機を搭載した野菜用のペースト局所施肥・畝立てマルチ土壌消毒同時作業機によってペースト状肥料の局所施肥とカーバムナトリウム塩剤のマルチ畝内処理を行うものである。
  2. 本局所施肥法はペースト状肥料を定植位置ラインに平行の連続した2段の線状施肥位置に施用する方式である。カーバムナトリウム塩剤の処理は施肥位置の真下の線状に連続して注入する方法による(図1)。
  3. 本法によりペースト状肥料を局所施肥するとレタス根腐病の発生が粒状肥料の全面全層施肥に比べて低いことが認められた(図2)(表1)。ペースト施肥位置は株横4cmの深さ5cmと10cmの2段位置に施用する方が株直下よりも発生の低いことが認められた(図2)。この理由としては、本施肥法は定植後の活着と初期生育が促進され根部ストレスを受けることが少ないため耐病性が発揮されることが考えられる。
  4. ペースト状肥料の局所施肥にカーバムナトリウム塩剤を深さ10cmの施肥位置よりさらに5cm深い位置に所定量、同時処理するとレタス根腐病の発生はさらに低下することが認められた(図2)(表1)。
  5. ペースト状肥料の施用量を慣行施肥量の20~30%削減してもレタス根腐病の発生が低いため、収量は粒状肥料の全面全層施肥に比べて増収が認められ、カーバムナトリウム塩剤を所定量、同時処理するとさらに増収した(図2)(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本法単独によるレタス根腐病の発生軽減効果はある範囲の限界があるため、多発しない作期を選択したり、ある程度の耐病性を有する品種を用いるなど耕種的対策と組み合わせることにより、実用性のある効果が得られる。
  2. カーバムナトリウム塩剤はレタスに対する登録がとれてから使用する。
  3. 本方法を実施する圃場は、適度な土壌水分条件下でロータリー耕を行い土壌の物理性を良好にし、ていねいに立てた畝の正確な位置に施肥及び薬剤処理を行う。
  4. 肥料は園芸用ペースト肥料を用いる。
図表1 216430-1.gif
図表2 216430-2.gif
図表3 216430-3.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 栽培技術 施肥 土壌消毒 肥培管理 品種 防除 薬剤 レタス

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