種いも分割育苗の特性を生かしたサトイモの収穫期前進技術

タイトル 種いも分割育苗の特性を生かしたサトイモの収穫期前進技術
担当機関 富山農技セ
研究期間 1999~2003
研究担当者 宮元史登
金森松夫
西畑秀次
藤井均
梅林智美
発行年度 2001
要約 サトイモの種いもを分割し苗とする分割育苗法では、育苗日数を30日から60日間と延長することにより、着生いも数が増加し、かつ肥大も促進され、慣行栽培より3~4週間の前進収穫が可能となる。
背景・ねらい 富山県内のサトイモの収穫時期は、早掘り栽培で9月上旬からであるが、収穫作業の分散や価格が安定しているという理由から、より早い作型の開発が望まれている。しかし、種いもを分割しないで使う慣行栽培方法では、気象条件や土壌条件の問題から今より定植時期を早めることはできないため、収穫時期を前進させるのは困難である。そこで、定植まで育苗できる利点、かつ分割育苗の生育特性を生かした収穫期前進技術について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 分割育苗法では、慣行栽培より小面積で育苗が可能で長期育苗に有利である(図1)。
  2. 分割育苗により、着生いも数が増加し、慣行栽培の約2倍となる。また、育苗期間を60日とすることで、収穫いも数の増加効果がやや高まり、さらに着生いも数が増加する(図2)。
  3. 分割苗を定植した場合、慣行栽培に比べ、地上部の枯れ上がりが早く、地下部への転流が早い時期に行われるために、早期のいもの肥大が促進される(図3)。
  4. 種いも分割60日育苗では、従来の30日育苗に比較して早期の収量がより増加し、慣行の種いも1個植え付けによる栽培より、「石川早生」では3週間、「大和」では4週間程度収穫時期を前進させても慣行の通常収穫時期と同程度の収量が得られる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 60日育苗の場合は、苗が老化しやすいので育苗30日以降に必ず追肥を行う。苗のばらつきを防ぐため追肥は液肥で底面給水させることが望ましい。
  2. 分割育苗苗は、平均気温15℃以上(北陸の平坦部では5月上旬頃)が定植適期であるので、計画を立てて育苗を開始する。

図表1 216718-1.gif
図表2 216718-2.gif
図表3 216718-3.gif
図表4 216718-4.gif
カテゴリ 育苗 栽培技術 さといも

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