ナス青枯病抵抗性台木品種の抵抗性低下要因とその対策

タイトル ナス青枯病抵抗性台木品種の抵抗性低下要因とその対策
担当機関 新潟農総研
研究期間 1998~2000
研究担当者 山口吉博
棚橋 恵
発行年度 2001
要約 ナス青枯病抵抗性台木品種の抵抗性は、高温および排水不良条件下で低下するため、接木栽培では温度管理および排水対策を徹底し、台木品種は同条件下でも比較的安定した抵抗性を示す「カレヘン」、「台太郎」を用いる。
キーワード ナス、青枯病、抵抗性、台木
背景・ねらい 水田転換畑を中心とするナス栽培産地で、盛夏期以降に青枯病が多発し問題となっている。現在、新潟県では「トルバム・ビガー」を中心とした抵抗性台木品種を用いた接木栽培が行われているが、防除効果の安定しない事例が見られる。その一因として「トルバム・ビガー」を侵す青枯病Ⅳ菌群菌が本県に分布することを明らかにしたが、未分布地域においても防除効果不良事例があるためその原因を解明し、ナス青枯病の防除対策に資する。
成果の内容・特徴
  1. 高温および湛水条件下では、抵抗性台木品種でも茎部に青枯病菌が移行増殖し防除効果が低下するため、敷わら等による温度管理およびほ場排水対策を徹底する(表1、図1)。
  2. 高温条件や水田転換畑等の排水不良条件下では、台木品種「トルバム・ビガー」の発病が著しいため、「カレヘン」、「台太郎」を用いる(図2)。
  1. 台木の抵抗性は、ほ場に分布する青枯病菌の種類(IV菌群)や菌密度が高い場合、本条件以外でも低下するので注意する(平成11年度 新潟県農林水産研究成果集)。
成果の活用面・留意点
  1. 台木の抵抗性は、ほ場に分布する青枯病菌の種類(IV菌群)や菌密度が高い場合、本条件以外でも低下するので注意する(平成11年度 新潟県農林水産研究成果集)。
  2. 「カレヘン」、「台太郎」の栽培上の留意点は、「トルバム・ビガー」に準ずるが、「台太郎」は半身萎凋病に対する抵抗性がないので使用にあたっては注意する。
図表1 216733-1.gif
図表2 216733-2.gif
図表3 216733-3.gif
カテゴリ 病害虫 青枯れ病 温度管理 水田 台木 抵抗性 なす 品種 防除

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