発芽したそばが、ゆで麺の物性及び糊化特性に及ぼす影響

タイトル 発芽したそばが、ゆで麺の物性及び糊化特性に及ぼす影響
担当機関 福井県農業試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者 栗波 哲
杉本雅俊
平井?一
発行年度 2001
要約 そばは発芽に伴いα-アミラーゼ活性が高まり、ゆで麺の物性を低下させる。そばα-アミラーゼは、そば粉より小麦粉(つなぎ粉)のほうに大きな影響を与える。そばの発芽を防ぐには、高水分での収穫は避け、速やかに乾燥する必要がある。
キーワード そば、発芽、α-アミラーゼ
背景・ねらい そばは刈り取り時期の降雨により穂発芽しやすい。また、高水分で収穫した場合にも乾燥調製時に発芽しやすく、α-アミラーゼ活性が高まることが予想される。そこで、ゆで麺の物性及びそばの糊化特性に及ぼすα-アミラーゼの影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 発芽処理を行った結果、24時間後には幼根の発生がみられ、幼根の伸長とともにα-アミラーゼ活性は増加する(図1)。
  2. 現地のそば栽培圃場で、刈り取り時期に雨が多かった地域の玄そばを調査した結果、α-アミラーゼ活性が高いものがみられ、最高粘度(RVAで測定)が低く、ゆで麺の歯ごたえも低下した(図2)。
  3. そばα-アミラーゼの影響は、全粒粉そば粉で最高粘度の低下が最も少なく、小麦粉では粘度が著しく低下する(図3)。その要因の一つとして、そば粉は小麦粉に比べα-アミラーゼ活性を抑制する傾向がみられ、末粉でその作用が大きい(図4)。
    つなぎ粉として小麦粉が多いそば麺ではα-アミラーゼの影響が大きくなると判断される。
  4. 以上の結果から、発芽によりα-アミラーゼ活性が高いそばは、ゆで麺の物性を損なうため混入させない方がよい。また、そばは発芽しやすいため、高水分での収穫は避け、速やかに乾燥する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 玄そばの水分、温度等により発芽の程度、α-アミラーゼ活性は異なる。

図表1 216749-1.gif
図表2 216749-2.gif
図表3 216749-3.gif
図表4 216749-4.gif
カテゴリ 乾燥 小麦 そば

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