| タイトル | 漏水防止シート利用の熱水土壌消毒による夏どりホウレンソウの生産安定 |
|---|---|
| 担当機関 | 岐阜中山間農技研 |
| 研究期間 | 1999~2001 |
| 研究担当者 |
柳瀬関三 加藤昌亮 藤本豊秋 袖垣一也 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 雨よけハウスの周囲に漏水防止シートを設置し、夏どりホウレンソウの1作目と2作目の間に、85℃の熱水を土壌表面からチューブを用いて1平方メートル当たり200リットル注入すると、地表下30cmまでのフザリウム属菌が殺菌でき、萎凋病が抑えられて生産が安定する。 |
| キーワード | 漏水防止シート、夏どりホウレンソウ、熱水土壌消毒、萎凋病 |
| 背景・ねらい | 岐阜県飛騨地域の雨よけハウスを利用した夏どりホウレンソウは年間4~5作作付けしており、2・3作目の高温期に萎凋病の発生が見られ生産を不安定にしている。そこで、漏水防止シートを設置した熱水土壌消毒の効果を明らかにし、ホウレンソウの生産安定技術を確立する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 漏水防止シートを図1に示すとおりハウス周囲に設置する。 2. 夏どりホウレンソウ作型での熱水処理は、1作目と2作目の間に、85℃の熱水を土壌表面に25cm間隔に設置したチューブから1平方メートル当たり200リットル注入する。 3. この時の地温は、地表下15cmで50℃以上の時間がハウス中央・周囲ともに15時間程度持続でき、十分な殺菌効果が得られる(表1)。 4. 地表下30cmにおいても、熱水処理7日後の調査では土壌中のフザリウム属菌は死滅しており、高い殺菌効果が得られる(表1)。 5. 漏水防止シートを設置して熱水処理すると、ハウス全体のホウレンソウ萎凋病の防除効果が高まり、ホウレンソウの生産が安定する(図2、3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 用いた漏水防止シートは厚さ1.2mm・幅50cmのPOシート、チューブは「スミサンスイマルチ100」、熱水土壌消毒装置は明伸興産(株)製(発熱量30万kcal・システム重量 345kg)である。 2. 熱水の土壌への浸透性をよくするため、物理性の改良に努めるとともに、熱水処理前によく耕耘する。 3. 熱水処理時から7日間程度は土壌表面及びハウス全体をビニールで被覆し放熱を抑える。ビニル除去7日後(熱水処理14日後)には播種が可能である。 4. 長さ50mハウス1棟(面積270m2)当たりの熱水処理時間は12~14時間である。 5. 熱水土壌消毒の10a当たり作業時間は18時間程度で、その作業内容は装置のセットやチューブの設置・回収などである。 6. 熱水土壌消毒の10a当たり経費は約150千円で、そのうち燃料代(灯油)が約60%を占める。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 土壌消毒 播種 防除 ほうれんそう |
| 組換え大腸菌による褐藻類の分解 |
| 海藻の乳酸発酵技術の開発 |
| 三河湾のミズクラゲ集群出現過程の解明 |