種子繁殖型イチゴ「F1エラン」の夏どり安定生産に向けた栽培管理

タイトル 種子繁殖型イチゴ「F1エラン」の夏どり安定生産に向けた栽培管理
担当機関 山梨総農試
研究期間 1999~2001
研究担当者 窪田 哲
赤池一彦
発行年度 2002
要約 種子繁殖型イチゴ「F1エラン」の栽培管理は摘葉を老化葉のみとし、わき芽は放任とする。マルチ資材にはワラを用い、摘果を行うと果実品質が向上する。また、緩効性被覆肥料を使用することにより、上物収量は増加し、果実品質が向上する。
キーワード イチゴ、夏秋どり、種子繁殖型、栽培管理、マルチ資材、肥培管理
背景・ねらい 本県の高冷地域では夏季冷涼な立地・気象条件を利用した夏どりイチゴの栽培が盛んであり、四季成り性の強い「F1エラン」が導入されている。しかし、この品種は種子繁殖性で、ランナーを利用した今までのイチゴと異なり、安定生産に向けた管理方法は明らかでない。そこで高収量、高品質化を目的とした栽培管理方法、マルチ資材の検討、および緩効性被覆肥料を用いた肥培管理を検討する。
成果の内容・特徴 1.
摘葉は老化葉のみとする。それ以上の摘葉は行わないことが高収量につながる(表1)。
2.
わき芽は放任とすると高収量になる(表1)。
3.
摘果は1果房当たり5~7果となるように行う。これにより10g以上の大果収量、果実糖度、1果重が増加する(表1)。
4.
マルチ資材にはワラを用いる。盛夏期の地温抑制効果が高く、高収量、高品質となる(表2、図1)。
5.
施肥は緩効性被覆肥料を窒素成分で25kg/10a施す。それにより上物収量と10g以上の大果収量が増加し、さらに肥培管理も省力化できる(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
適用地域は標高700m以上の高冷地とする。
2.
発生するランナーは早期に摘除する。
3.
換気等を行い、盛夏期のハウス内の高温抑制に努める。
4.
過繁茂により病害虫防除や収穫作業が困難な場合には、摘芽を行う。ただし、わき芽は5芽以上残す。
図表1 216931-1.gif
図表2 216931-2.gif
図表3 216931-3.gif
図表4 216931-4.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 いちご 栽培技術 省力化 施肥 繁殖性改善 肥培管理 病害虫防除 品種

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