揮発性脂肪酸簡易測定法による堆肥品質調査

タイトル 揮発性脂肪酸簡易測定法による堆肥品質調査
担当機関 石川畜総セ
研究期間 1999~2002
研究担当者 高橋正宏
柾木茂彦(畜草研)
発行年度 2002
要約 水蒸気蒸留法による揮発性脂肪酸含有量の簡易測定法を開発した。この方法によると農家豚糞堆肥の一部で高い値が検出され、中には低水分で熟成しているようにみえる性状のものも含まれる。
背景・ねらい 農家の堆肥には、外観上で熟成しているように見えても揮発性脂肪酸臭の強いものが一部に見受けられる。
揮発性脂肪酸は悪臭物質であり、かつ植物の生育阻害物質であるといわれており、堆肥中の含有率を把握することは堆肥の品質を評価するうえで重要である。
そこで、簡易にできる揮発性脂肪酸の測定方法の検討及び農家堆肥の揮発性脂肪酸含有率について調査した。
成果の内容・特徴 1.
分析は以下のとおりに行う。
1)
遠沈管に試料及び10倍量(w/v)の2N KCl溶液を加え、30分間振とう
2)
30分間3000rmp遠心分離後、No.5A濾紙で濾過
3)
濾液5mlをブレムナー蒸留装置の丸底フラスコに分注
4)
5N硫酸1ml加え、10ml/分の蒸留速度で15分間蒸留
5)
蒸留液にフェノフタレーン溶液を加え、1/50N水酸化ナトリウムで滴定
2.
サイレージの揮発性脂肪酸定量法を一部改良して有効態窒素分析用のブレムナー蒸留装置を用い、窒素用と同じ抽出液で揮発性脂肪酸含有率を分析すると、ガスクロマトグラフィ(GC)分析と非常に相関の高い分析結果が得られる(図1)。
3.
農家の家畜糞堆肥をこの簡易測定法で分析すると、豚糞を原料とする堆肥で高い揮発性脂肪酸含有率を示す場合がある(表1)。
4.
高い揮発性脂肪酸含有率を示した養豚農家での季節変化を調査すると、常に高い含有率を示すのではなく、条件によって変動の大きい成分であることがわかる(図2)。
5.
低水分堆肥であっても高い含有率を示す場合があり、未熟な堆肥であることを示している(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
有効態窒素分析用と同じ蒸留装置を用いるので農業改良普及センター等においても分析可能である。
2.
堆肥中の揮発性脂肪酸含有率を官能法によらずに客観的に数値評価が可能となる。
3.
揮発性脂肪酸含有率と発芽試験結果等との相関からの評価基準の作成が必要である。
図表1 216980-1.gif
図表2 216980-2.gif
図表3 216980-3.gif
図表4 216980-4.gif
カテゴリ 簡易測定 評価基準

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる