| タイトル | 持続的農業の組織類型と適応技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 茨城農総セ農研 |
| 研究期間 | 1999~2003 |
| 研究担当者 |
中嶋 直美 草野 謙三 茅根 敦夫 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 露地野菜作において,持続的農業の技術は,とりくむ組織の構成農家への技術・経営的対応と,推進主体の性格により異なる。前者の充実する組織では,微生物資材等の費用がかかり,高度な栽培管理技術の導入が可能である。後者が農協の組織では,フェロモン剤など地域ぐるみで団地的にとりくむ技術の導入に有利である。 |
| キーワード | 持続的農業,露地野菜 |
| 背景・ねらい | 環境保全,食の安全性確保への要望が高まっているが,持続的農業技術の普及が遅々として進まない状況にある。そこで,これら技術の普及を促進させるために,持続的農業にとりくむ組織を類型化し,類型別の適する技術条件を明らかにする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 持続的農業にとりくむ組織を,その推進主体の性格と,構成農家への技術・経営的対応(組織対応)で,類型化すると,以下のようなタイプがあげられる(表1)。 1) 農協が主体で,構成農家への組織対応が不充分なタイプ。開放的な性格をもつ。 2) 農協が主体で,構成農家への組織対応が充実するタイプ。やや閉鎖的性格をもつ。 3) 企業経営が主体で,構成農家への組織対応が充実するタイプ。閉鎖的性格をもつ。 2. 持続的農業にとりくむ組織のタイプによって,持続的農業技術は異なる(表2)。 1) 農協主体・組織対応不充分タイプは,フェロモン剤を地域ぐるみで団地的に利用しているが,化学農薬,化学肥料削減率が低い。 2) 農協主体・組織対応充実タイプは,微生物農薬の利用をすすめ,フェロモン剤も利用し,化学農薬,化学肥料削減率が高い。さらに,安定して収益が確保されている。 3) 企業主体・組織対応充実タイプは,微生物農薬の利用をすすめ,化学農薬,化学肥料削減率が高い。さらに,安定して収益が確保されている。 3. これらより組織のタイプによって,導入に適する持続的農業技術は異なる。 1) 農協主体・組織対応不充分タイプでは,農協が主体のため関係機関の協力をえ易く,開放的性格をもつため,地域ぐるみで面的に実施すべき技術を導入するのに適している。しかし,組織対応が充実していないため,高度な管理技術で費用のかかる技術の導入は困難で,化学農薬,化学肥料削減率の高い技術の実施も困難である。 2) 企業主体・組織対応充実タイプでは,組織対応が充実しているため,高度な管理技術で費用のかかる技術の導入が可能であり,経営的にも成立する。しかし,企業経営が主体のため,実施範囲が広域分散し,地域ぐるみでとりくまなくては効率のあがらない技術の導入は困難である。 3) 農協主体・組織対応充実タイプでは,農協が主体のため関係機関の協力をえ易く,地域ぐるみで実施すべき技術を導入することが可能である。組織対応も充実しているため,高度な管理技術で費用のかかる技術の導入も可能であり,経営的にも成立する。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 露地野菜作の持続的農業を実施する組織を対象に分析したものである。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 肥料 病害虫 管理技術 経営管理 栽培技術 農薬 フェロモン |
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| 殺虫剤1回散布によるアカヒゲホソミドリカスミカメの防除法 |
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