| タイトル | 家畜用浄化槽処理水の再利用に関する基礎的研究 |
|---|---|
| 担当機関 | 神奈川畜研 |
| 研究期間 | 2001~2001 |
| 研究担当者 |
川村英輔 倉田直亮 田邊 眞 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 活性汚泥浄化処理後の処理水を希釈水として再利用してもBODの浄化能力は低下しないが、COD濃度や色度が上昇する。また、希釈水の全量に処理水を再利用すると処理水の全窒素濃度が低くなりpHが上昇する。 |
| キーワード | 神奈川畜研・企画経営部・畜産環境グループ |
| 背景・ねらい | 家畜用浄化槽として広く普及しているオキシデーションディッチの回分式浄化槽は、豚尿を曝気槽に投入する過程で大量の希釈水を必要とするため、水資源節約のためには希釈水を減量化することが求められている。そこで浄化槽の処理水を希釈水として再利用し、河川へ放流する浄化槽処理水の減量化及び環境負荷物質の排出低減へ向けた新たな浄化システムを検討するための基礎的研究を行った。 |
| 成果の内容・特徴 | 図1に示すような試験装置でBOD容積負荷0.45kg/m3・日に設定し22時間の曝気及び2時間の停止を繰り返す回分運転で浄化試験を行った。汚水の投入は1日1回2.25Lのうち0.75Lを引き抜き0.75Lを投入するが、蒸留水のみを使用する標準区、浄化処理水と蒸留水で希釈する1/2希釈区、浄化処理水のみで希釈する全量希釈区を設定し(図1)、投入汚水のBOD濃度を約1,000mg/Lに希釈して行った。試験期間は馴養期間を含め50日間行った。 1. 活性汚泥処理後の処理水を希釈水として再利用してもBODの除去は可能であった。(図2) 2. 活性汚泥処理後の処理水を希釈水として再利用するとCOD及びTOCの濃度が高まり、色度が上昇した。(図2・3) 3. 処理水の全窒素濃度は、全量希釈区で低くなる傾向が見られた。(図2) 全量希釈区ではpHが9近くまで上昇し、マグネシウム及びリン酸イオン濃度が増加しないこと(図4)、さらに酸を用いてpHを下げるとマグネシウム及びリン酸イオン濃度が増加したことから(図5)、処理水の再利用により不溶性の結晶リン酸アンモニアマグネシウム(MAP)としてアンモニウムイオンが取り込まれ、全窒素濃度が低下したものと考えられる。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 活性汚泥処理後の処理水を希釈水として再利用するとCOD濃度及び色度が上昇するので、その排出基準がある場合には留意しなければならない。 2. 曝気槽内での生成したMAPは、結晶として曝気槽内に留まるため、この結晶を取り除かねばならない。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | あま 経営管理 豚 |
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