内在性ウイルス遺伝子ev-21をマーカに用いたPCR法による名古屋種の羽性判定

タイトル 内在性ウイルス遺伝子ev-21をマーカに用いたPCR法による名古屋種の羽性判定
担当機関 愛知農総試
研究期間 2001~2007
研究担当者 宮川博充
水野銈一郎
中村明弘
梅澤吉孝
野田賢治
発行年度 2002
要約 遅羽性(K)遺伝子に連鎖する内在性ウイルス遺伝子ev-21をDNAマーカーに用いたPCR法によって、名古屋種の羽性を血液で容易に判別できる。
キーワード 名古屋種、内在性ウイルス遺伝子ev-21、PCR、速羽性、遅羽性
背景・ねらい 白色レグホーン種では、遅羽性(K)遺伝子に連鎖する内在性ウイルス遺伝子ev-21をマーカーに用いたPCR法によって、遺伝子レベルで羽性判定ができることが報告されているが、名古屋種については羽性とev-21の関係がまだ解明されていない。そこで、本試験では名古屋種の羽性がev-21をマーカーとして用いたPCR法によって判別できるか検討する。
成果の内容・特徴 供試鶏は、ふ化時に速羽性及び遅羽性と羽性判定された名古屋種と、対照として速羽性及び遅羽性の白色レグホーン種を用いた。これらの鶏から血液を採取し、PCR反応の鋳型となるゲノムDNAを抽出した。PCR反応は図1に示すプライマーを用い、94℃(熱変性)45秒、56℃(アニーリング)1分、72℃(伸長)1分の反応を40回行った。反応終了後、増幅されたDNA断片を2%アガロースゲルで電気泳動し、その大きさを確認した。
1.
速羽性の名古屋種と白色レグホーン種では、雌雄のサンプルともに396bpの位置にDNAバンドが検出される(図2)。
2.
遅羽性の名古屋種と白色レグホーン種では、396bpのDNAバンドの他にev-21に由来する341bpのDNAバンドが雌雄ともに検出される(図2)。
以上のことから、名古屋種の羽性はev-21をマーカーに用いたPCR 法によって判別できる。
成果の活用面・留意点 1.
羽性の固定は羽の形態での選別と併せて、遺伝子レベルでの再確認を行えば、より正確でかつ迅速になるため、この技術により名古屋種の速羽系統・遅羽系統の早期作出が可能になる。
2.
他の鶏種で活用する場合は、鶏種によって羽性とev-21を含む周辺領域との関係が異なることがあるので、事前に調査すべきである。
図表1 217166-1.gif
図表2 217166-2.gif
カテゴリ DNAマーカー 鶏

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