タイトル | 消費者からみたTOKYO X豚肉の特性 |
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担当機関 | 東京畜試 |
研究期間 | |
研究担当者 |
伊藤米人 高崎禎子(都立短大) 小野惠 渡辺彬 鈴木亜由美 |
発行年度 | 2002 |
要約 | TOKYO Xの豚肉について消費者アンケート調査および官能検査を実施した。TOKYO Xが気に入られている点は、おいしいが最も多く、次に給与飼料、各個体記録等の安全性に関することである。官能検査では、うまみがあり、生臭さがなく、やわらかく、脂っこいのが特徴であることが確認された。 |
キーワード | アンケート、豚肉、消費者 |
背景・ねらい | 平成9年にTOKYO Xの生産を開始して以来、生産量も年々増加している。そこで、生の消費者の声を把握するため、販売店でアンケート調査を行った。また、他の豚肉と比較して、どの項目が違っているか確認するため特定パネルによる官能検査をおこなった。 |
成果の内容・特徴 | 1. 消費者アンケート調査 1) 調査は都内の4カ所のTOKYO Xの販売店で、TOKYO X購入者を対象に聞き取り調査を行った。回答者数は113人で、女性が86.7%である。 2) 一般に、豚肉購入の際考慮することについは、安全性が最も多く、次いで味、産地、肉色(見た目)である(表1)。 3) トレイサビリティで知りたいことについては、給与飼料76.1%、産地35.4%、生産者23.9%、食肉処理場10.6%、と畜年月日9.7%、個体識別番号6.2%、生年月日3.5%、その他3.6%である。 TOKYO Xの気に入っている点については、おいしいことが1番で、次いで遺伝子組換え飼料や抗生物質の安全性に関することである(図1)。 2. 官能検査結果 1) TOKYO Xおよびバークシャー種、LWD種の3種類の豚肉で、東京都立短期大学の学生により官能検査を行った。 2) TOKYO Xは柔らかく、うまみがあり、獣臭や生臭さがないが、脂っぽい結果が得られている(図2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. アンケート調査の結果、TOKYO Xはおいしさや安全性の点で消費者に受け入れられていることが確認された。今後も生産の増加とともに、品質の低下を起こさないよう指導する。 2. 官能検査の結果、特徴的な項目が評価されたが、今後、肉の理化学的分析値との関連が解明できれば、販売上の優位性として活用できる。このことは、LDW等においても同様である。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 馬 肉牛 豚 |