データシート利用の農作業シミュレータ

タイトル データシート利用の農作業シミュレータ
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター
研究期間 2001~2003
研究担当者 金谷豊
長坂善禎
梅田直円
発行年度 2003
要約 データシートを利用して稲・麦・大豆等の農作業体系のデータ入力が簡便に行える農作業シミュレータ。このシミュレータはインターネットを用いて利用し、水田転換畑における負担面積の推定や新技術を導入した作業改善効果等を予測することができる。
キーワード シミュレーション、作業可能降水量、水田輪作、体系化
背景・ねらい 水田の高度利用をはかるためには個々の営農現場に適した機械の組合わせや機械装備等が提示できる営農支援システムの開発が重要であり、この手法として降水量データを基に作業可否を判断しながら負担面積が推定できるシミュレーションプログラムを作成し、水田輪作体系における最適営農規模等を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
開発した農作業シミュレータは作業の進捗状態や機械の空き状態、降水量データなどで作業可否を判断しながら日処理面積を求めるものであり、最終作業における負担面積が最適作付規模となる。ほ場作業等における作業可否は現地の作業日誌等から試算した作業可能降水量より判断する(表1)。
2.
シミュレーションには、図1のデータシートに示すように、多くの農作業データが必要であるが、これらのサンプルデータをインターネットから直接ダウンロードして利用できるため、データ入力作業が容易になる。気象データ(日降水量)についてもサンプルデータを構築している。
3.
出力結果は日別の作業量と機械利用時間であり、これらを集計することで体系別の負担面積、機械利用時間等が予測できる。
4.
不耕起播種を軸とした稲・麦・大豆4年6作体系のシミュレーションでは、トラクタ、田植機、自脱コンバイン、大豆コンバインを各1台とした機械装備により20haのブロックローテーション(5ha×4ブロック)が、トラクタ等を各2台、大豆コンバインを1台とした装備で40haのブロックローテーション(10ha×4ブロック)が可能(未処理率で5%未満と仮定)であると推定される(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
現行の作業体系における負担面積の推定や新たな機械を導入する際の作業改善効果等が推定できるシステムとして活用できる。
2.
作業可能降水量の上限値は目安の値であり、地域に合った値はこれらの値を参考に検討する必要がある。
3.
シミュレータはインターネットからの利用に限定している。
図表1 217205-1.gif
図表2 217205-2.gif
カテゴリ 水田 大豆 播種 輪作体系

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