Alternaria sp.によるスイゼンジナ(キンジソウ)黒斑病(新称)

タイトル Alternaria sp.によるスイゼンジナ(キンジソウ)黒斑病(新称)
担当機関 石川農研
研究期間 2003~2003
研究担当者 森川千春
発行年度 2003
要約 スイゼンジナ(キンジソウ)の葉の黒褐色円形壊死症状は糸状菌の一種Alternaria sp.によって発生する。病名としてスイゼンジナ黒斑病を提案する。
キーワード スイゼンジナ、キンジソウ、黒斑病、Alternaria sp.
背景・ねらい 石川県のスイゼンジナ(キンジソウ)の葉に黒褐色の壊死斑点を生ずる障害が発生し、可食部への被害のため著しい減収をもたらしている。その原因を明らかにし防除対策の参考とする。
成果の内容・特徴 1.
夏季高温時には発生が認められなかったが、9月下旬頃、下位葉に径2cm前後の黒褐色壊死斑が発生し、10月以降、発生が急激に拡大した(2003年)。
2.
病徴は、葉に径1~2cm、ときに不明瞭な輪紋を有する黒褐色壊死斑を生じ(図1)、多発すると病斑間が褐色に壊死する。枯死葉は容易に離脱せず残存する。
3.
病斑部にはAlternaria属菌の分生子が形成される(図2)。有性世代は確認されていない。
4.
病斑部から分離したAlternaria属菌の菌叢を接種すると、有傷では、葉表・葉裏いずれへの接種でも病徴が再現される。無傷では葉裏への接種で容易に病徴を再現するが、葉表からの感染は稀である(図3)。病斑部から接種菌と同一の菌が再分離される。
5.
分離菌のPSA培地上での生育適温は24~28℃(最適26℃)である。28℃より高温では生育が顕著に抑制され、40℃で死滅する。23℃以下の、より低温域では生育抑制の程度は低く、0℃においてもわずかに生育する(図4)。
6.
分離菌の分生子は、連鎖せず単生し、淡褐色~褐色、倒棍棒状、縦横に隔壁を有し、大きさは、およそ49~108μm×10~20μm、ビーク長は20~44μmであった。
7.
病名としてスイゼンジナ黒斑病を提案する。
成果の活用面・留意点 1.
本病害に有効な農薬登録の拡大に役立つ。
2.
本菌の種は同定中であり、宿主範囲、発生生態等について今後さらに検討を要する。
図表1 217546-1.gif
図表2 217546-2.gif
図表3 217546-3.gif
図表4 217546-4.gif
カテゴリ 病害虫 農薬 防除

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