栽培方法が異なる稲発酵粗飼料の繊維消化性および栄養価

タイトル 栽培方法が異なる稲発酵粗飼料の繊維消化性および栄養価
担当機関 新潟農総研
研究期間 2003~2007
研究担当者 関誠
宮腰雄一
権平弘
長谷川昌伸
湯川智行(中央農研北陸)
北井智枝(新潟県新発田振興局)
発行年度 2004
要約 6月中旬に直播して糊熟期に収穫調製した稲発酵粗飼料の乾物、有機物、酸性デタージェント繊維の消化性は、5月上旬のそれに比べて優れる。また、可消化養分総量は6月中旬のものが5月上旬のものに比べて優れる傾向にある。
キーワード 飼料イネ、サイレージ、ウシ、稲発酵粗飼料
背景・ねらい 飼料イネの生産場面において、所得向上の観点から他の作物との輪作が想定される。その場合、飼料イネの播種および移植作業は4~6月が考えられるが栽培時期の違う飼料イネの飼料特性を比較した情報はない。
今回、播種または移植時期の異なる3種の稲発酵粗飼料(栽培概要は表1、成分は表2にのとおり)について消化試験を行い、飼料特性を検討する。
成果の内容・特徴 1.
5月直播で生産された稲発酵粗飼料に比べ6月直播で生産されたのものは乾物(DM)、有機物(OM)、酸性デタージェン繊維(ADF)の消化率が高く、6月移植したものはその中間に位置する(表3)。
2.
可消化養分総量(TDN)は、6月直播のものが5月直播のものに比べ高い傾向にある(表3)。
3.
繊維成分の消化性の違いを化学成分でみると、酸性デタージェンリグニン(ADL)含量との関連は認められず、高消化性繊維(Oa)およびOa/細胞壁物質(OCW)含量との間に関係がある(表4)。
4.
粗飼料価指数(RVI)は、5月直播で58分43秒、6月移植63分4秒、6月直播61分1秒となり、区間に差は認められない。
成果の活用面・留意点 1.
栽培方法の異なる稲発酵粗飼料を給与する際の参考資料として活用できる。
2.
本試験は、「クサユタカ」を供試して、2003年5月上旬に直播、同6月中旬に直播または移植し、糊熟期に収穫調製したものを調査した。他の品種ついては更に検討する必要がある。
3.
消化試験は乾乳牛3頭を用い、1期を14日間、本期(採ふん期間)を3日間とする3×3ラテン方格法により、全ふん採取法で行った。
4.
RVIは、本期の2または3日目の連続24時間についての調査である。
図表1 217597-1.gif
図表2 217597-2.gif
図表3 217597-3.gif
図表4 217597-4.gif
カテゴリ 乳牛 播種 品種 輪作

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