タイトル | 砂丘地におけるニンジン1粒播種による無間引き栽培の発芽・生育斉一化技術 |
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担当機関 | 新潟農総研 |
研究期間 | 2002~2005 |
研究担当者 |
谷内田学 前田浩 長谷川雅明 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 砂丘地ニンジン栽培で発芽を斉一にするには、播種深度1cm、発芽までのかん水は春は土表面乾燥時に、夏は朝昼夕に行い、夏の高地温時の播種を避ける。4条播種での生育斉一の栽植様式は条間は20-30-20cm、播種間隔は外条8cm、内条9~10cmに設定する。 |
キーワード | ニンジン、1粒播種、無間引き栽培、発芽斉一化、生育斉一化 |
背景・ねらい | ニンジン栽培において、間引き作業は機械化が困難であり、労力や生産者の身体的負担がかかるため省力化が求められている。そのため、大規模農家では複数粒播種して間引く慣行栽培に変わり、1粒播種による無間引き栽培を導入しているが、慣行栽培に比べ生育・収穫物の不揃いが発生しやすい点が問題となっている。そこで、1粒播種による無間引き栽培での発芽および生育を斉一にするための栽培技術を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 播種深度は1cm程度とする(表1)。 2. 播種後~発芽までのかん水は、春まき栽培では土壌表面が乾燥した時に行う。夏まき栽培では土壌表面を乾燥させないように、1日朝昼夕に3回かん水する(表1)。 3. 夏まき栽培において、高地温時の播種は発芽率が低下する傾向があるので、できる限り地温が低い日および時刻に行う(表1)。 4. 4条播種において、播種機の播種ユニットの条間及び播種間隔を図1のように設定す ることで、収穫時の根重が揃い、播種間隔が等間隔設定の栽植様式より1割程度栽植密度が減るが、減収しない(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 県内で普及しているA社ロール式播種機のトラクターけん引用4条播種ユニットでの播種を想定した成果である。 2. 本成果は、品種「向陽二号」コーティング種子以外は未検討である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 乾燥 機械化 栽培技術 省力化 にんじん 播種 品種 |