大莢で、ゆで豆向きのらっかせい新品種候補系統「関東102号」

タイトル 大莢で、ゆで豆向きのらっかせい新品種候補系統「関東102号」
担当機関 千葉農総研
研究期間 1993~2006
研究担当者 岩田義治
清島浩之
長谷川誠
松田隆志
鈴木一男
曽良久男
坂巻有香里
発行年度 2006
要約 らっかせい「関東102号」は、晩生の大莢系統である。特にゆで豆用栽培に適し、食味が良く「郷の香」よりも多収である。
キーワード らっかせい、大莢、ゆで豆、良食味
背景・ねらい 国産落花生は、主に煎り豆として消費されているが、作付面積は年々減少の傾向にある。一方、近年ゆで豆の消費が拡大しつつあることから、大莢で子実の充実の良いゆで豆向き品種を育成する。

成果の内容・特徴 1.
「関東102号」は、中生で大粒・多収・良食味の「ナカテユタカ」を母に、晩生で大莢の「Jenkins Jumbo」を父として千葉県農業試験場(農林水産省らっかせい育種指定試験地)で人工交配を行い、選抜・育成した系統である。(表1)
2.
莢・子実は極めて大きく、充実も良い(図1)。
3.
ゆで豆の成熟期は、「郷の香」より10~15日遅い、開花期後80~85日である(表1)。
4.
ゆで豆の収量(上・中莢実重)は、「郷の香」より多い(表1)。
5.
ゆで豆の食味評価は、「郷の香」より軟らかく、甘みが強く、食味がよい(図2)。

成果の活用面・留意点 1.
本系統は千葉県内全域にゆで豆用として普及される予定である。
2.
地上部の生育が旺盛なので、マルチ栽培の場合は開花期後すみやかにマルチを除去する。
3.
茎腐病に弱いので、多発圃場では栽培しない。

図表1 218426-1.jpg
図表2 218426-2.gif
図表3 218426-3.gif
カテゴリ 育種 新品種 多収良食味 品種 らっかせい 良食味

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