| タイトル | 東海地方に分布するムギ類赤かび病菌の菌種とかび毒産生型 |
|---|---|
| 担当機関 | 愛知農試 |
| 研究期間 | 2005~2010 |
| 研究担当者 |
上田晃久 西本浩之 加藤順久 平野哲司 深谷雅博 |
| 発行年度 | 2006 |
| 要約 | 東海地方のムギ類から分離した赤かび病菌は、Fusarium graminearum種複合体の系統6に位置づけられるFusarium asiaticumが大半を占め、かび毒産生型ではニバレノール(NIV)産生菌がデオキシニバレノール(DON)産生菌より多く分布する。 |
| キーワード | ムギ、赤かび病菌、Fusarium asiaticum、ニバレノール(NIV)産生菌 |
| 背景・ねらい | ムギ類赤かび病菌は立毛中及び貯蔵中の麦粒に人畜に有害なかび毒を数種類産生する。現在、コムギ粒のデオキシニバレノール(DON)に関する暫定基準の設定及びムギ類で赤かび粒に関する農産物規格規程が見直され、赤かび病防除、かび毒汚染リスク低減対策の確立が急がれている。分子系統学的分類に基づく日本各地の赤かび病菌の菌種及びかび毒産生型の分布傾向は概ね明らかにされている(須賀ら、2005)が、東海地方では詳細に調査されていない。そこで、今後の被害対策の基礎的知見とするため、愛知県を中心とした東海地方のムギ類から分離した赤かび病菌の菌種及びかび毒産生型を把握する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 東海地方(愛知、岐阜、三重県)のムギ類から分離した赤かび病菌134菌株は、すべてFusarium graminearum種複合体で、1菌株を除く133菌株(99%)は系統6に位置づけられるFusarium asiaticumである(図1)。 2. 東海地方のムギ類から分離した赤かび病菌のかび毒産生型は、ニバレノール(NIV)産生菌及びDON産生菌の両型の菌が認められるが、NIV産生菌は96菌株(72%)でDON産生菌に比べて多く分布している傾向があり、既往の報告と矛盾しない(図1)。 3. 愛知県の菌株から11菌株を選定し、米培地で25℃、2週間培養後に4種類のかび毒 (DON、NIV、T-2/HT-2及びゼアラレノン(ZEA))産生能を調べたところ、分子系統学的分類の結果とかび毒産生能からみたかび毒産生型は一致する。また、供試菌株すべてでゼアラレノンを産生する(表1)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 東海地方においてNIV産生菌が多く分布していることから、調査研究等の対象はDON産生菌だけでなくNIV産生菌も重視する必要がある。 2. かび毒産生能は米培地を用いて調査したもので、実際の現場における立毛中の自然発病穂または貯蔵中の麦粒における蓄積量を示すものではない。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 防除 |
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