近赤外分光法を用いた生ごみ堆肥の脂質含量の測定

タイトル 近赤外分光法を用いた生ごみ堆肥の脂質含量の測定
担当機関 三重科技セ
研究期間 2004~2006
研究担当者 村上圭一
竹本 稔(神奈川農技セ)
藤原孝之
藤原俊六郎(神奈川農技セ)
発行年度 2007
要約 近赤外分光法により、生ごみ堆肥の作物生育阻害の指標である脂質含量を標準誤差1.24%で測定できる。この方法は、試料の脂肪酸組成の変動の影響を受けにくい。
背景・ねらい 近年、食品廃棄物の循環利用のために、事業所や家庭から排出される生ごみの堆肥化が注目されており、電動式生ごみ処理装置の普及が進んでいる。しかし,生ごみ堆肥の中には、農作物の生育に悪影響を及ぼすものがあり、その原因のひとつとして堆肥中の脂質が知られている。そのため、生ごみ堆肥の品質基準の一項目として、脂質含量の上限値を定めている任意団体もある。脂質含量は、通常ジエチルエーテル等を用いた抽出法により測定されているが、簡便性・即応性に欠ける。そこで、近赤外分光法を用いて生ごみ堆肥の脂質含量を測定する簡便な評価法を開発する。

成果の内容・特徴 1.
学校、社員食堂、給食センター、家庭、飲食店および病院において製造される生ごみ堆肥の脂質含量には大きなばらつきがあり、任意団体の自主基準(例:5%以下、全国食品リサイクル協会)を超えるものも多い(表1)。
2.
乾燥・粉砕した生ごみ堆肥の反射スペクトルを近赤外分光計により測定し、二次微分スペクトルデータにより推定したデータとジエチルエーテル抽出法による脂質含量の測定値の適合性を検定した際のSEP(検量線評価時の標準誤差)は1.24%である(図1)。
3.
生ごみ堆肥の脂肪酸組成は変動が大きい(図2)が、近赤外分光法による推定値は脂肪酸組成の変動の影響を受けにくい(図1に脂肪酸組成が他と大きく異なる病院Aのデータを白丸で図示)。
4.
本法は、一検体あたり前処理を含め20分程度の測定時間であり、従来のジエチルエーテル法に比べ短時間で測定が可能である。

成果の活用面・留意点 1.
三重県および神奈川県で製造された生ごみ堆肥88点についての結果である。

図表1 218705-1.gif
図表2 218705-2.gif
図表3 218705-3.gif
カテゴリ 乾燥 評価法

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