バラ切り花品質保持期間を延長する光触媒を利用した小型溶液浄化装置の開発

タイトル バラ切り花品質保持期間を延長する光触媒を利用した小型溶液浄化装置の開発
担当機関 神奈川農技セ
研究期間 2003~2007
研究担当者 吉田誠
原康明
深山陽子
曽我綾香
発行年度 2008
要約 光触媒の有機物分解能力と糖処理を組み合わせたバラ切り花の品質保持システムを開発し、これを実用化するための小型溶液浄化装置を作成して切り花の開花促進や品質保持期間延長を可能にした。
キーワード 切り花、光触媒、品質保持
背景・ねらい 現在、切り花の品質保持には、切り花の吸水を妨げないことや、開花に必要なエネルギー源の供給が重要であるとされ、抗菌剤と糖類の組み合わせなどいくつかの品質保持剤の処方が提案されている。当所では光触媒(酸化チタン)の有機物分解能による生け水の汚れ防止と糖処理を組み合わせた切り花の品質保持方法を考案し、本方法の実用化のために、装置を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 1. ショ糖溶液に光触媒(酸化チタン)を添加してバラ切り花を生けたところ対照区と比べて花持ち期間が延長し、花径が増大する(表1)。
  2. 2. 上記試験で使用した光触媒は粉末状のため繰り返し使用が困難であり、また太陽光利用は室内等では難しいことから、光触媒担持体の利用等を検討した。その結果、紫外線発光ダイオードと、光触媒担持体を同一の容器内に収め、容器内に水が出入り可能なように穴を開けた小型溶液浄化装置を当所で開発した(図1)。
  3. 3. 本装置を投入すると、投入しなかった区と比較してバラ切り花の切り花新鮮重が増大し、花持ち日数が2日程度延長する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 1. 光触媒担持体は金属メッシュ状のものを使用して試験を行っており、担持体基盤の材質・形状、担持させる光触媒の質と量によって効果に差が見られる。
  2. 2. 本装置は花瓶、直売所等で販売される切り花を生ける容器内などでの適用が期待される。
図表1 218862-1.gif
図表2 218862-2.gif
図表3 218862-3.gif
カテゴリ ばら 品質保持

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