タイトル |
神奈川県が保有するサルスベリの品種特性 |
担当機関 |
神奈川県農業技術セ |
研究期間 |
2007~2007 |
研究担当者 |
原 靖英
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発行年度 |
2008 |
要約 |
神奈川県農業技術センターで保有するサルスベリ50種は、6月下旬より開花し、赤やピンク、紫、白色等様々な花色の花がみられる。花房・花径の大きさ、花数、うどんこ罹病程度などは品種により様々であり、特に、うどんこ病に対する罹病程度は観賞性に大きく影響することから、花木として導入する時の目安となる。
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キーワード |
サルスベリ、品種特性、花色、うどんこ病
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背景・ねらい |
サルスベリは、夏を彩る代表的な花木で、様々な花色や樹形、樹皮のおもしろさから、古くから公共緑化や庭木に用いられている。神奈川県農業技術センターでは、旧園芸試験場相模原分場の頃に導入した品種や当所で育成したうどんこ病に強いディアシリーズなど品種数は50種に及び、国内有数のコレクションを保有している。これら収集、育成してきたサルスベリ品種について特性を把握し、情報提供の資料とする。
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成果の内容・特徴 |
- 樹高は、1.8m以下(低)から3.6m以上(高)の品種まで様々である(表1)。
- 樹形は多くが直立および開張形であるが、Lagerstroemia amabilis交配種である2種のように、枝垂れ形もみられる(表1)。
- 開花は6月下旬より始まり、7月下旬までにほとんどの品種で開花がみれれた(表1)。
- 花色は白、ピンク、赤、紫と様々で、複色の品種もみられる(表1)。
- 花径は2~5cm程度の大きさで、花が小さい品種は開花数が多い傾向がみられた。花房が大きい品種は、自重により枝が枝垂れるものもみられる(表1)。
- うどんこ病罹病程度に関しては、罹病程度が高い品種は葉および蕾が真っ白となり、観賞性が大きく損なわれる。Lagerstroemia fauriei交配種は比較的罹病程度が低く、観賞性に優れる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 調査した樹木は、いずれも樹齢10年以上の成木である。
- 栽培環境や剪定方法により、花房の大きさや花数、うどんこ病罹病程度は変異することがある。
- 表1における未開花は、積算温度不足等により、着蕾・開花がみられない状態を示す。
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図表1 |
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カテゴリ |
うどんこ病
品種
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