被覆肥料の植穴施肥によるセルリーの施肥削減と移植機利用による機械化

タイトル 被覆肥料の植穴施肥によるセルリーの施肥削減と移植機利用による機械化
担当機関 静岡農林研
研究期間 2005~2007
研究担当者 小杉徹
堀江優子
渥美和彦
神谷径明
中村仁美
発行年度 2008
要約 セルリー栽培において、被覆燐硝安加里を定植時の植穴に施肥することにより、施肥窒素を20%減肥しても慣行と同等の収量が得られる。植穴施肥作業は移植機を利用することにより機械化が可能となる。
キーワード セルリー、被覆肥料、植穴施肥、窒素減肥、移植機、機械化
背景・ねらい セルリー栽培は、栽培期間が長期にわたり施肥窒素量が多い。施肥窒素の利用率を高めて減肥を達成するためには、局所施肥や肥効調節型肥料を用いた施肥が有効である。そこで、被覆肥料を用いた植穴施肥、さらに、移植機を利用した植穴施肥同時移植についてあわせて検討する。
成果の内容・特徴
  1. 肥料は生分解性の被覆肥料(被覆燐硝安加里、N-P2O5-K2O=14-12-14、リニア型70日溶出タイプ)を用い、苗の定植時に設けた植穴下方に全量基肥施肥するか、移植機を利用して植穴施肥同時移植を行う(図1)。
  2. 植穴施肥により慣行とほぼ同等の生育が確保でき、赤色土では20%,灰色低地土では40%の施肥窒素量削減が可能となる(表1)。
  3. 移植機を利用した植穴施肥同時移植により、慣行栽培の1/3程度に労働時間の低減が認められる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 用いた被覆肥料の窒素溶出率は25日後で44~50%、50日後で62~75%、75日後に72~84%、100日後に82~92%であった。
  2. 植穴施肥の跡地土壌化学性は、慣行栽培とほぼ同等であった。
  3. 植穴施肥同時移植を行う機械は現在開発途中である。ホッパへの肥料投入は、平成18年度は人力で行い、平成19年度は自動計測できるよう改良して行った。
  4. 本成果は9月定植、1月収穫の冬どりの作型で得られたもので、収穫後の残存施肥窒素が春どり(12月~翌1月の定植)の生育に及ぼす影響は未検討である。
図表1 218931-1.gif
図表2 218931-2.gif
図表3 218931-3.gif
カテゴリ 肥料 機械化 栽培技術 自動計測 施肥 セルリー

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