秋レタス栽培におけるオオタバコガ防除体系

タイトル 秋レタス栽培におけるオオタバコガ防除体系
担当機関 茨城農総セ園研
研究期間 2005~2007
研究担当者 草野尚雄
西宮智美
冨田恭範
杉山恵乃
大山寿志
長塚久
発行年度 2008
要約 茨城県の秋レタス栽培におけるオオタバコガの被害軽減には、重要防除時期である結球始期7日後以降に、速効性で殺虫効果の高いエマメクチン安息香酸塩乳剤とフルベンジアミド水和剤を散布することを基幹とした防除体系が有効である。
キーワード レタス、オオタバコガ、殺虫剤、防除体系、結球期
背景・ねらい 茨城県の秋レタス栽培においては、近年オオタバコガにより大きな被害が発生し、防除回数が増加する傾向にあり、更なる薬剤抵抗性の発達が危惧されている。また、オオタバコガ幼虫はレタス結球内部に食入することから、薬剤散布を実施しても防除効果が十分に得られず、可販品率の低下につながっている。そこで、レタスの生育ステージに合わせた防除体系により被害の軽減を図る。
成果の内容・特徴
  1. 結球始期7日後に速効性のエマメクチン安息香酸塩乳剤2000倍液を散布し、その4日後に速効性で効果持続期間の長いフルベンジアミド水和剤2000倍液を散布することを基幹とした防除体系(図1)により、結球部の被害を効果的に軽減できる(図2-体系A区、表1)。
  2. 上述の防除体系による薬剤使用量は、結城市現地圃場において農家慣行防除と比較して散布回数で0.7回、成分回数で2.8回少なく(表1)、レタス栽培における薬剤使用量の削減が期待できる。
成果の活用面・留意点
  1. エマメクチン安息香酸塩乳剤は、効果持続期間が3日程度であるため、散布間隔に注意する。また、効果持続期間が長い薬剤においても、展葉とともに薬剤の付着しない領域が拡大するので、レタスの生育速度に留意した散布間隔とする。
  2. 所内及び現地圃場における防除体系区(図2、表1)は、背負い式動力噴霧機により実施した。散布条件によっては効果が異なる場合があるので、散布ムラに注意して十分量を散布する。
図表1 218944-1.gif
図表2 218944-2.gif
図表3 218944-3.gif
カテゴリ 病害虫 抵抗性 防除 薬剤 レタス

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