カラタチ幼実生への新梢接ぎによるヒリュウ中間台実生の育成

タイトル カラタチ幼実生への新梢接ぎによるヒリュウ中間台実生の育成
担当機関 (独)農業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター
研究期間 2001~2005
研究担当者 草塲新之助
瀧下文孝
内田誠
発行年度 2001
要約 播種後約3週間のカラタチ幼実生へ、播種後約4週間のヒリュウ実生から採取した新梢を割り接ぎすると、ヒリュウ中間台用の実生が従来法より1年早く育成できる。穂木としてシトレンジなどカンキツ台木を用いれば、他の組み合わせの中間台が育成される。
キーワード ヒリュウ、中間台木、割り接ぎ、幼実生
背景・ねらい カンキツ類のわい性台木として注目されているヒリュウは、瀬戸内海沿岸地域など夏季に干害を受けやすい地域では中間台木としての利用が有望である。しかし、ヒリュウは枝が屈曲しているため接ぎ木操作が困難であり、簡易な中間台育成法の開発が望まれる。また、傾斜地や新品種に適する台木、および中間台木の選択のためには、台木や中間台木が樹体生理・収量・果実品質におよぼす影響を明らかにする必要があり、さまざまな組み合わせの中間台木を早期に育成することが望まれる。
成果の内容・特徴 1.
カラタチとヒリュウの種子を殺菌・剥皮して播種用土(バーミキュライト+ピートモス)に播種し、25℃蛍光灯照射下で約3週間生育させて台木用、及び穂木採取用の実生を育成する。カラタチ実生は子葉から1cm上の上胚軸を切断して台木とし、ヒリュウ実生から同様に切断して得た新梢を穂木として割り接ぎを行う。接ぎ木部をセロファンテープで堅く固定し(図1)、ビニル袋等で保湿処理を行って蛍光灯照射下の25℃で活着を促進する。活着後は徐々に湿度を下げて馴化させる必要がある。接ぎ木苗は接ぎ木3週間後には移植可能となり、移植後は普通の実生と同様に管理することができる。
2.
カラタチとヒリュウの相互接ぎにおいて、台木齢は剥皮2から3週間後が、穂木齢は剥皮3から4週間後が適している。この時期のヒリュウの枝はほとんど曲がっていないので容易に接ぎ木することが可能である。また、接ぎ木後の生育も普通の実生とほとんど変わらないため(表1)、中間台用実生の育成期間が1年短縮できる。
3.
ヒリュウの代わりにシトレンジなどカンキツ台木の実生をカラタチに接ぎ木すれば、他の組み合わせの中間台用実生を育成することができる(表2、図2)。
成果の活用面・留意点 1.
従来の接ぎ木法に比べて操作が簡単なこと、室内で一年を通して行えるなどの利点がある。
2.
経済品種を接ぎ木した後の生育、収量、果実品質については、今後引き続き調査する必要がある。
図表1 219025-1.gif
図表2 219025-2.jpg
カテゴリ 傾斜地 新品種 台木 接ぎ木 播種 品種 その他のかんきつ

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