レタスビッグベイン病に対する有効薬剤

タイトル レタスビッグベイン病に対する有効薬剤
担当機関 兵庫中央農技セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 岩本豊
神頭武嗣
前川和正
相野公孝
発行年度 2001
要約 チオファネートメチル剤及びベノミル剤の土壌潅注処理は、レタスビッグベインウイルス媒介菌であるOlpidium 菌に対して、感染抑制効果が認められ、ビッグベイン病の発生を抑制する。
キーワード レタス、ビッグベイン病、Olpidium 、有効薬剤
背景・ねらい 県内レタス産地において1996年頃よりビッグベイン病が発生し、大きな生産阻害要因となっている。さらに本病の発生面積は年々増加傾向にあり、今後、レタス産地の維持、発展には、早急な防除対策の確立が急務となっている。
そこで、ビッグベインウイルス媒介菌であるOlpidium 菌に対して、安定した感染抑制効果の得られる薬剤の検索を行い、防除技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 薬剤検定の方法は、図1に示した通りである。
  2. 各種殺菌剤の土壌潅注処理がOlpidium 菌の根内感染に及ぼす影響を調べた結果、供試36薬剤中16薬剤に高い感染抑制効果が認められる(表1)。
  3. Olpidium 菌の感染抑制程度は、チオファネートメチル水和剤及びベノミル水和剤が最も優れ、感染抑制率は99.9%以上である。また、両剤の土壌潅注処理によるレタス(サントス2号)に対する薬害は認められない(表1)。
  4. チオファネートメチル水和剤及びベノミル水和剤の土壌潅注処理により、ビッグベイン病の発病は認められない(表1)。

成果の活用面・留意点
  1. 栽培圃場における防除効果及び薬剤施用技術については、今後の検討課題である。
  2. 本検定に供試したレタス(サントス2号)以外の品種への薬害については、さらに検討が必要である。
  3. チオファネートメチル剤及びベノミル剤の農薬登録については、当該病害に対して適用はない。なお、チオファネートメチル剤については、現在、農薬登録に向け、検討中である。

図表1 219080-1.jpg
図表2 219080-2.jpg
カテゴリ 病害虫 施用技術 農薬 品種 防除 薬剤 レタス

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