無側枝性夏秋ギク「岩の白扇」の親株養成技術

タイトル 無側枝性夏秋ギク「岩の白扇」の親株養成技術
担当機関 香川農試
研究期間 1997~2001
研究担当者 十川和士
松本由利子
藤村俊夫
発行年度 2001
要約 7~9月を出荷期とする夏秋ギク「岩の白扇」の電照抑制作型の親株養成方法は、2月上旬に最低夜温12℃とした温室内に植え付け、親株の電照は4月上旬に開始し、深夜4時間の光中断とすることで3月から連続的に挿し穂を生産できる。草丈伸長の劣る6月定植作型では定植(挿し木)の3~4週間前に採穂する。
キーワード 無側枝性ギク、夏秋ギク、親株、光中断
背景・ねらい 「岩の白扇」は、これまで栽培されていた白色系輪ギク「精雲」に代わって栽培が増加しているが、定植時期が遅い作型では、節間が短くなり草丈の伸長が劣る。親株の養成条件は、定植後の生育に影響を及ぼすことから、親株から連続的に挿し穂を採取する苗生産において、定植後の伸長性が高い苗を生産するための親株養成方法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 親株養成時の最低夜温は12℃および無加温区で苗の定植後の伸長が良く、収量性も高い(表1)。
  2. 親株の加温開始時期が遅いほど苗の定植後の伸長性が高いが、加温開始が3月以降の場合は、3月期の採穂本数が少ない (表2)。
  3. 親株の花芽分化抑制のための長日処理は4月から開始し、深夜4時間の光中断処理とすることで、定植後の早期発蕾が防止できる(表3)。
  4. 5~6月定植作型では、3~4週間前に採取した穂を用いることで、茎長が長くなる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 苗生産は気象条件が試験地と著しく異なる海外等で行われる場合があるので、これらについては別途苗の品質(生産性)を検査する必要がある。
  2. 購入苗は、生産された条件や採穂時期をあらかじめ確認した上で、栽培に臨む必要がある。
  3. この成果は直接挿し栽培で行ったものである。
図表1 219193-1.jpg
図表2 219193-2.jpg
図表3 219193-3.jpg
図表4 219193-4.jpg
カテゴリ 栽培技術 挿し木 出荷調整

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