タイトル |
ブルーレースフラワーの摘心栽培 |
担当機関 |
岡山農総セ |
研究期間 |
1998~2000 |
研究担当者 |
森義雄
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発行年度 |
2001 |
要約 |
ブルーレースフラワーの晩夏~初秋播種・電照作型では、摘心栽培によって適切なボリュームの切り花が生産できる。摘心時期は本葉7~10葉展開時がよく、立茎本数を1平方メートル当たり20本程度とすると高品質な切り花が得られる。
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キーワード |
ブルーレースフラワー、摘心時期、立茎本数
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背景・ねらい |
長日植物であるブルーレースフラワーは、無電照栽培で7~12月頃に播種すると到花日数が長く、また晩夏~初秋に播種すると必要以上に切り花長が長く、切り花重が重くなる。この傾向は電照によってやや改善されるものの、なお必要以上に切り花長が長く、切り花重が重い。このため、晩夏~初秋播種・電照作型において、適切なボリュームの切り花を生産するために摘心栽培について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 摘心区の平均開花日は、無摘心区より3~11日遅くなる(表1)。
- 無摘心区では、必要以上に切り花長が長く、切り花重が重い。一方、摘心区の切り花長は無摘心区より20cm程度短くなり、切り花重は2分の1以下になって、適切なボリュームになる(表1)。
- 摘心区の茎径は無摘心区より細くなるものの、下垂度は逆に低下し、摘心区の方が硬い切り花になる。また、摘心区の側枝数は無摘心区より減少するものの、出荷時には側枝を5本程度に調整するのが一般的であるため、実用上問題はない(表1)。
- 摘心時期の違いによる開花日及び切り花品質の差は小さい。しかし、本葉4葉展開時の摘心では、茎数が確保できない場合があるため、本葉7~10葉展開時の摘心が適する(表1)。
- 1平方メートル当たり立茎数20~50本程度の範囲内では、株間及び仕立て本数が開花日、切り花長及び切り花重へ及ぼす影響は小さい。(表2)。
- 立茎数が多いと、側枝数が減少するものの、実用上問題はない。しかし、立茎数が多いと下垂度が高くなるため、硬い切り花を生産するためには1平方メートル当たり20本程度の立茎本数とするのがよい(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 摘心後の茎の発生はあまり多くないので、1株当たりの立茎本数を4本以下として栽植様式を決めるのが安全である。
- 摘心は、できるだけ多くの節を残すように、茎頂部分だけを摘み取って行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
出荷調整
播種
ブルーレースフラワー
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