タイトル | 穀粒自動計数機を利用したイグサ茎の省力的な計数法 |
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担当機関 | 広島農技セ |
研究期間 | 1990~2002 |
研究担当者 |
建本 聡 |
発行年度 | 2002 |
要約 | イグサの茎数調査は、穀粒自動計数機の試料送り部の調整金具をイグサ茎が1本だけ通過できるように調節し、送り速度を10に、イグサ茎を20mmに切断することにより、誤差-1.1~0%の範囲内で軽労・省力的に行える。 |
キーワード | 茎数、穀粒自動計数機、軽労、省力、イグサ |
背景・ねらい | イグサの収穫物調査では、重要項目である茎数調査を手作業で行っており、本数が多いため労力と時間を要している。これまでにも茎数調査の軽労化・省力化が試みられているが、成功していない。そのため、イグサの茎数を誤差が小さく、軽労・省力的に調査できる方法を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 穀粒自動計数機(F製作所・KC-10)を使用し、その調整金具(図1)を、試料の重なりを防ぎ、イグサ茎が1本だけ通過できるように正面を幅約1.5mm、高さ約2mmに、側面を落下口方向が約2mm上がるように調整する(図2)。 2. 試料の計数部への送り速度を調節するcount-speedの値は10に設定し、調査試料のイグサ茎は20mmに切断することにより計数誤差が小さく、計数時間が短くなる(表1)。 3. 本年度の系統選抜試験に供試した結果、誤差は-1.1~0%で、精度は高い(表2)。 4. 穀粒自動計数機による調査では、計数時間は手作業より長いが、人力による作業は試料の調整等の作業のみで500本当り50秒程度であり、手作業による計数調査の25%となり、イグサ茎数調査の軽労・省力化が図られる(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 試料を切断するので調査の最終段階で使用する。 2. 極端に太い試料を計数する際は、茎が落下しないことがあるので、調整金具を調節する。 3. イグサ茎を切断する時は、計数誤差の原因となる「はかま」で包まれた部分を切断、除去し、その上部を切り取る。また、大きな束にすると、同じ茎の二度切りによる計数誤差を生じるので、小束にして一回で切断する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | いぐさ 軽労化 省力化 |