セサミンとセサモリンが多く、早生な白粒のごま新品種「ごまひめ」

タイトル セサミンとセサモリンが多く、早生な白粒のごま新品種「ごまひめ」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
研究期間 2001~2008
研究担当者 大潟直樹
安本知子
山田哲也
杉浦誠
勝田真澄
発行年度 2008
要約 白ごま「ごまひめ」はセサミンとセサモリンを多く含み、早生で収穫期が早い。
キーワード 白ごま、リグナン、早生
背景・ねらい ごまは戦後の日本各地で一万haを越える面積で栽培されてきたが、省力化への対応の遅れから現在では数百haの栽培となっている。その一方、ごまは日本の食文化に深く組み込まれており、さらにゴマリグナン類における抗酸化性等の機能性が解明されるにつれ国産ゴマへの注目が集まってきている。一方、これまでに開発した高リグナン品種「ごまぞう」は粒色が褐色であり、また、栽培上も晩生でかつ病害に弱いことから利用、栽培が限定的であった。そこで、実需者にはリグナン類が豊富で粒色に優れ、農業者には農業特性に優れ、また、ごまの作付けが少ない寒冷な地域でも栽培しやすい品種を開発し、ごま産地の復活や新産地の形成に貢献する。
成果の内容・特徴
  1. ごま「ごまひめ」は交配育種により開発した白ごま品種である(図1) 。
  2. セサミンとセサモリンの含量が多い(表1)。
  3. 成熟期が「ごまぞう」よりも2週間程度早く、関東では8月下旬に収穫できる(表2)。
  4. 萎ちょう病や斑点細菌病の発生が少ないが、やや倒伏しやすい(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 寒冷地以南の平坦地で栽培ができ、ごま産地の形成に貢献できる。
  2. 多肥栽培は倒伏を助長するので避ける。

図表1 226685-1.png
図表2 226685-2.png
図表3 226685-3.gif
図表4 226685-4.gif
図表5 226685-5.gif
図表6 226685-6.gif
図表7 226685-7.gif
図表8 226685-8.gif
カテゴリ 育種 機能性 ごま 省力化 新品種 品種

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