タイトル | ボーベリア・ブロンニアティ剤連年処理による果樹カミキリムシ類の防除 |
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担当機関 | 大阪食とみどり技セ |
研究期間 | 1996~2002 |
研究担当者 |
岡田裕彦(防除所) 柴尾 学 小林彰一 上田知弘(北部普及セ) 田中 寛 |
発行年度 | 2002 |
要約 | カンキツのゴマダラカミキリおよびイチジクのキボシカミキリに対して、天敵微生物資材のボーベリア・ブロンニアティ剤を露地圃場において2~3年連続処理すると、高い防除効果が得られる。 |
キーワード | ボーベリア・ブロンニアティ剤、カンキツ、ゴマダラカミキリ、イチジク、キボシカミキリ、連続処理、防除効果 |
背景・ねらい | ゴマダラカミキリおよびキボシカミキリはそれぞれカンキツおよびイチジクの重要害虫であるが、化学合成薬剤のみの処理では十分な防除効果が得られない場合がある。そこで、天敵微生物資材のボーベリア・ブロンニアティ剤を農家露地圃場において2~3年連続処理することによる防除効果を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. ボーベリア・ブロンニアティ剤をカンキツのゴマダラカミキリに対しては成虫発生初期の6月に1回、イチジクのキボシカミキリに対しては成虫発生初期の6~7月に1~2回、製剤1本を半分に切り取って樹当たり0.5本処理する。 2. ボーベリア・ブロンニアティ剤を2年連続処理すると、ゴマダラカミキリの羽化成虫数は減少し、高い防除効果が得られる(表1、表2)。 3. カンキツ露地圃場においてボーベリア・ブロンニアティ剤処理に要する時間は、緩傾斜地圃場では1人10a当たり56分、急傾斜地圃場では1人10a当たり79分であり、防除作業の省力化が期待できる(表3)。 4. ボーベリア・ブロンニアティ剤を3年連続処理すると、キボシカミキリによるイチジク樹の被害程度は減少し、高い防除効果が得られる(表4)。 5. 複数の一般経済栽培圃場においてボーベリア・ブロンニアティ剤の2~3年連続処理による明瞭な防除効果を実証した最初の事例である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. ボーベリア・ブロンニアティ剤の有効期間は約30日であるが、高温乾燥、多雨、直射日光、ナメクジ類やカタツムリ類の食害により有効期間が短くなることがある。 2. ボーベリア・ブロンニアティ剤は一部の殺菌剤および除草剤の悪影響を受けるため、悪影響の小さい殺菌剤と除草剤を選択して使用する。 3. 隣接圃場においてカミキリムシ類が多発している場合、カミキリムシ類成虫が多数飛来し、十分な防除効果が得られない場合がある。 4. ボーベリア・ブロンニアティ剤(50本/100樹/10a)の価格は12,500円であり、化学合成薬剤の価格と比較してコスト高となるが、防除効果や防除労力を含めて比較するとコストは低く抑えられる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 いちじく 害虫 乾燥 傾斜地 コスト 省力化 除草剤 防除 薬剤 その他のかんきつ |