太陽熱利用土壌消毒と内生細菌の併用によるレタスビッグベイン病防除技術

タイトル 太陽熱利用土壌消毒と内生細菌の併用によるレタスビッグベイン病防除技術
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 神頭武嗣
西口真嗣
前川和正
相野公孝
発行年度 2002
要約 太陽熱利用土壌消毒処理時に石灰窒素100kg/10aまたは尿素系ポリマー200kg/10aを混和し、内生細菌HAI00377株混入培土で育苗したレタス苗を定植すると、レタスビッグベイン病の発病を抑え、被害を回避することができる。
キーワード レタス、太陽熱利用土壌消毒、内生細菌、
背景・ねらい レタスビッグベイン病の対策として太陽熱利用土壌消毒が確立されている。しかし、本処理後2作目には効果が低下し、本病による被害が懸念される。 そこで、石灰窒素処理の太陽熱利用土壌消毒に対する補完効果及び生物素材を併用することによる防除効果の持続性を検討し、より実践的な本病の防除技術の確立を試みる。
成果の内容・特徴 1.
オルピディウム感染阻害菌であるHAI00377を1/10PDA培地で25℃1週間培養後、105CFU/mlになるように滅菌培土(スミソイル:バーミキュライト1:2)に混和し、2週間25℃で再培養し、それを用いてレタスを育苗する。
2.
太陽熱利用土壌消毒は被覆資材として赤外線透過型フィルム(紫マルチ)を用い、石灰窒素100kg/10aまたは尿素系ポリマー200kg/10aをフィルム被覆直前に土壌混和する。処理期間は7月中旬から9月中旬の間に行う(図1)。
3.
太陽熱利用土壌消毒2作目にHAI00377株混入培土を用いて育苗したレタス苗を用いると、レタスビッグベイン病の発病を抑え、被害を回避することができる(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
太陽熱利用土壌消毒後、不耕起でマルチを取り除かず、栽培期間を通してマルチ栽培を行う。2作目も同様にして栽培を行う。
2.
不耕起栽培が長期に及ぶので、ロングタイプの肥料を中心に肥料設計を行う。
3.
赤外線透過型フィルムはコストがかかるので(通常の約2倍)、代わりに効果がやや劣るが黒ポリエチレンフィルムでも代用可能である。
図表1 219344-1.gif
図表2 219344-2.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 育苗 コスト 栽培技術 土壌消毒 不耕起栽培 防除 レタス

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